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メマンチンは軽度アルツハイマー病には無効、中等度に対してもエビデンスが不十分


[2011/04/19]
メマンチンは軽度アルツハイマー病には無効、中等度に対してもエビデンスが不十分

アルツハイマー病の一般的な処方薬であるメマンチン塩酸塩(日本国内商品名;メマリ―)は、軽度のアルツハイマー病患者には無効である可能性が、新しい研究によって示された。

同薬は、Mini-Mental State Examination(MMSE)におけるスコア16以下の中等度および重度のアルツハイマー病患者に対する適応が米国食品医薬品局(FDA)により承認されているが、軽度アルツハイマー病患者にもオフラベル(適応外)で処方されることが多い。同薬はNMDA(N-methyl-D-aspartate)受容体拮抗薬の1つで、脳細胞のNMDA受容体と結合することにより、過剰になると重要な神経細胞を死滅させる神経伝達物質であるグルタミンの活動を遮断し、脳活動の異常を軽減するが、他剤と同様、疾患の治癒や進行の抑止は望めない。

米南カリフォルニア大学(ロサンゼルス)ケックKeck医学部精神医学・神経学・老年医学教授のLon S. Schneider博士らは、メタ分析でメマンチン塩酸塩の軽度アルツハイマー病患者に対する有効性を検討。軽度アルツハイマー病患者計431例と中等度アルツハイマー病患者697例を含む3件の臨床試験を特定し、いくつかの測定法を用いて認知力や行動変化、正常に機能する能力を評価した。

各研究を個別に検討、または3件の研究データを統合して検討した場合に、同薬またはプラセボを服用した軽度アルツハイマー病患者における効果に有意差は認められなかった。中等度の患者では、個別の研究では同薬とプラセボ使用に有意差は認められなかったが、3件の研究を統計学的に統合すると、有意な効果が認められた。

Schneider氏らは、それでも中等度アルツハイマー病患者におけるメマンチン塩酸塩の有効性のエビデンス(科学的根拠)は“不十分(meager)”であり、早期アルツハイマー病における同薬の単剤使用または他剤併用での有効性をさらに検討する前向き研究が必要であるとしている。同氏は「メマンチン塩酸塩は有効であるが、より軽度のアルツハイマー病患者に対する使用は、おそらく有効性の面でより慎重になる必要がある」と述べている。

米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のGreg M. Cole氏は「メマンチン塩酸塩に良好な反応を示す患者もいるが、良好な反応を示す患者のサブセットが特定されるまでは平均的な反応(average response)で考える必要がある。残念ながら、今回の研究は軽度から中等度のアルツハイマー病では平均的な反応がそれほどよくないことを示している」と述べている。研究結果は、医学誌「Archives of Neurology(神経学)」オンライン版に4月11日掲載された。(HealthDay News 4月11日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=651815
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