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失恋は身体的疼痛と同じくらいに人を傷つける


[2011/04/04]
失恋は身体的疼痛と同じくらいに人を傷つける

打ちのめされた失恋の悲しみの記憶は、身体的疼痛を味わうときと同様の脳活動を引き起こすことが、新しい研究で示唆された。

米コロンビア大学(ニューヨーク)認知神経科学部門長のEdward E. Smith氏は、「これは拒絶(rejection)が時としていかに深刻になるかを物語っている。この知見は、情緒的苦痛と身体的疼痛の関係について理解を深める以上のものにつながる可能性がある。われわれの最終目的は、拒絶による苦痛の緩和に有用な治療的アプローチを探ることである」と述べている。

以前の研究では、Smith氏が“社会的苦痛(socially induced pain)”と呼ぶ、他者とのかかわりから生まれる苦痛と身体的疼痛との関わりが示されている。今回の研究で、同氏らは特に拒絶について検討するために、オンラインおよび新聞広告により、恋人と破局した人を募集した。どのケースも破局は不本意なものであった。

最終的に40人が研究に参加し、いずれも“強く拒絶された”と感じていた。被験者は脳スキャンを受ける間、友人の写真(彼らに関する肯定的な思考を思い出させる)や元恋人の写真(破局を思い出させる)を見るように指示された。また、前腕に熱いコーヒーカップが触れる感覚に似た疼痛を感じる状態でも脳スキャンを実施した。

研究の結果、被験者が身体的疼痛または感情的苦痛を感じたとき、いくつかの同じ脳領域で活性化が認められた。Smith氏は「実際、この2つの痛みが関与する共通の脳領域はこれまで考えられていたよりも多いようである。拒絶はそれ自体、身体的疼痛との類似性という点で他の感情と比べものにならないと思われる」と述べている。

米ウェイク・フォレスト大学(ノースカロライナ州)医学部神経生物学・解剖学部准教授のRobert C. Coghill氏は「今後の研究では拒絶による情緒的苦痛が身体的疼痛の感じ方に及ぼす影響を検討することができる」と述べている。研究結果は、米国科学アカデミー発行の「Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)」オンライン版に3月28日掲載された(印刷版は3月29日号掲載)。(HealthDay News 3月28日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=651291
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