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アルツハイマー病発症の数年前に急速な認知機能低下が生じる


[2011/03/22]
アルツハイマー病発症の数年前に急速な認知機能低下が生じる

アルツハイマー病の実際の発症時期は不明なことが多いが、疾患が明らかになる最大6年前から急速な認知機能低下がみられることが、新しい研究で明らかになった。記憶やその他の精神機能の急速な低下はアルツハイマー病が発症しない人ではみられないという。

米ラッシュRushアルツハイマー病センター(シカゴ)のRobert S. Wilson氏は、「アルツハイマー病は一般に認識されているよりもはるかに長い経過を辿り、実際により多くの人が罹患している。今回の結果は、アルツハイマー病およびその関連疾患による公衆衛生上の問題の重大さを示すさらなるエビデンス(科学的根拠)を提供するとともに、発症を遅らせる治療法の開発の重要性を強調するものである」と述べている。

Wilson氏らは、2つの異なる研究に参加した認知症の認められない高齢者2,071人の情報を評価した。このうち1,511人には認知障害の徴候は認められなかった。被験者は、作業記憶、知覚速度、視空間認知能力(visuo-spatial ability)など特異的な認知機能の検査を受けた。16年間の追跡調査期間中、462人がアルツハイマー病を発症した。

研究の結果、アルツハイマー病型認知症は平均5-6年間の急速な認知機能低下後にみられた。実際、これら被験者での認知機能低下率は15倍以上促進されていた。また、アルツハイマー病の前駆症状である軽度認知障害は、約6年にわたる認知機能低下の増大後にみられた。これとは対照的に、アルツハイマー病を発症しなかった人では、認知機能の低下がほとんど認められなかった。

米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)教授のGreg M. Cole氏は、「この種の早期の急速な認知機能低下が認められる人を対象に新しい予防法を検証する必要があり、今回の研究は重要である。治療により早期の認知機能低下速度をいかにうまく遅らせるかが、有効な予防法を予測するうえで有用と思われる」と述べている。研究結果は、医学誌「Archives of Neurology(神経学)」3月号に掲載された。(HealthDay News 3月14日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=650836
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