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胚幹細胞、皮膚細胞を用いてアルツハイマー病で失われる神経細胞を作製


[2011/03/15]
胚幹細胞、皮膚細胞を用いてアルツハイマー病で失われる神経細胞を作製

科学者らが初めて、ヒトの胚幹細胞および皮膚細胞を用いて、アルツハイマー病で失われる“前脳基底核コリン作動性(BFC)”ニューロンと呼ばれる神経細胞へ変換することに成功した。専門家らはアルツハイマー病研究の大きな一歩であるとしている。

アルツハイマー病によるBFCニューロンの死滅は同疾患の進行において重要であり、この死滅は記憶‐想起の障害につながり、空間学習能力も損なわれる。米国立衛生研究所(NIH)の援助を受けた今回の研究は、科学者らが将来的に研究室でこれらのニューロンをほぼ無制限に作製できることを示唆している。

共著者である米ノースウェスタン大学フェインバーグFeinberg医学部(シカゴ)神経学部のJohn A. Kessler博士は「極めて慎重に研究を進める考えであり、現段階でアルツハイマー病の治療が可能であるとは言えないが、これらの細胞が実際に入手できなければ将来的に治療を考えることもできない」と述べている。研究結果は、医学誌「Stem Cells(幹細胞)」3月4日号に掲載された。

同大学神経学のChristopher Bissonnette氏らは、胚幹細胞をBFC代替細胞に変換させる方法を開発。さらに作製したヒト神経材料(neural material)を研究室で20日以上生存できるように安定化させた結果、BFC代替細胞は“無限に”生存可能であることが判明した。この細胞をマウスの脳に移植した研究では、神経材料が海馬に神経接続線維を伸ばし、生来のBFC細胞と同様に機能することが示された。

同氏らの別の実験では、胚幹細胞ではなく皮膚細胞を用いた。皮膚細胞は、アルツハイマー病患者、アルツハイマー病リスクがあると思われる健常者、同疾患のリスク増大または家族歴のない健常者から入手。同氏らはこれらの細胞を幹細胞もしくは人工多能性幹細胞(iPS細胞)に変換させ、BFC代替細胞とすることに成功した。

Kessler氏は「皮膚細胞を用いる利点は倫理上の問題を回避でき、患者自身の皮膚細胞を採取すれば体内に戻したときに拒絶反応がないことである。ただし、皮膚細胞から作製した細胞は胚幹細胞と非常に似ているが、同一ではない点に留意する必要があり、また臨床応用の前に多くの克服すべき課題が残されている」と述べている。(HealthDay News 3月4日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=650556
Copyright (c) 2011 HealthDay. All rights reserved.

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