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オーラルセックスに関連した頭頸部癌(がん)が増加傾向に


[2011/02/08]
オーラルセックスに関連した頭頸部癌(がん)が増加傾向に

中年成人やより若い米国人では特定の頭頸部癌(がん)の発症率が上昇しており、一部の専門家はこの傾向を過去数十年にわたるオーラルセックスの増加と関連付けている。これは、ヒトパピローマウイルス(HPV)がこれらの癌の大きな誘因であり、HPVがこの種の性行為で感染する可能性があることを示唆しているという。

米ウィスコンシン大学マディソン校医学・公衆衛生学部耳鼻咽喉科学教授のGreg Hartig氏は「性行為、特にオーラルセックスの増加はHPV感染増大にかなり強く関係しているようである。一般的な見解によれば、これらの癌は性的慣習が長期的に変化し、増加したものである」と述べている。

米ネブラスカ大学メディカルセンター(オマハ)のWilliam Lydiatt教授(頭頸部腫瘍外科部長)は「頭頸部癌の全発生率は、主に喫煙者数の減少により低下しつつあるが、扁桃や舌根部の癌の発生率は過去数十年で増大し、米国における全扁桃癌の60〜70%はHPVに関係している。特に若齢者は喫煙だけが頭頸部癌の危険因子(リスクファクター)ではないことを認識する必要がある」という。

過去に米医学誌「New England Journal of Medicine」に掲載された研究(2007年5月10日号)では、経口HPV感染陽性の頭頸部癌を有する若齢者は生涯に膣性交およびオーラルセックスのパートナーを複数持つ可能性がより高かった。研究者らは1973年以降の扁桃や舌根部の癌の増加を指摘し、「オーラルセックスの慣習が一因と思われる」と記し、咽頭癌と“強く関連する”と結論付けたが、フレンチキスなど口の直接接触による感染は除外できないとしている。

感染したHPVの90%は体内の免疫システムにより2年以内に除去されるが、いくつかのタイプのHPVが子宮頸癌などの悪性腫瘍を引き起こす。別の専門家は、HPVが最初に体内に侵入した場所に留まる部位特異的である傾向があると説明している。

米ペンシルベニア大学(フィラデルフィア)のBert W. O'Malley, Jr.博士は、「60年代と70時年代初期のベビーブーマー世代は、オーラルセックスなど一般的に性的関係がより自由であると思われる」と述べている。米国疾病管理予防センター(CDC)の報告によれば、2002年には25〜44歳の男性の約90%、女性の88%、1992年では20〜39歳の男性の約4分の3、18〜59歳の女性の70%近くがオーラルセックスを経験していた。

ただし、HPV関連の頭頸部癌は喫煙や飲酒によるものよりもはるかに治療しやすく、専門家は「さほど強くない放射線治療を行えばよい」という。HPV感染予防のための比較的新しいワクチンがあることも朗報である。(HealthDay News 1月25日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=649116
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