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感染症診療ガイドラインのほとんどが臨床試験の知見に基づいたものでない


[2011/01/25]
感染症診療ガイドラインのほとんどが臨床試験の知見に基づいたものでない

一般的な感染症の治療法に関する推奨のほとんどが、専門家の意見や症例報告にもとにしたものであり、臨床試験のエビデンス(科学的根拠)に基づいたものではないことが、新しい研究によって示された。それは必ずしも悪いことではないが、感染症の困難な研究により注意を払う必要性を喚起するものであるという。

米ドレクセルDrexel大学医学部(フィラデルフィア)感染症・HIV内科部門内科助教授のOle Vielemeyer博士らは、細菌性髄膜炎や伝染性下痢症、ライム病、市中肺炎など多くの主な感染症治療に対して1994年〜2010年5月に設けられた41の診療ガイドラインの根拠となるものを詳細に検討した。これらのガイドラインには4,218件の推奨が含まれており、その質と強さの両方を評価した。

研究の結果、14%の勧告は“レベルI”のエビデンス(科学のゴールドスタンダードである無作為化臨床試験を1つ以上実施)、31%は“レベルII”のエビデンス(無作為化比較試験でなくとも1件のよくコントロールされた研究による根拠がある)に基づいていたが、半数以上(55%)は個々の専門家や委員会の意見、または症例記述に基づく “レベルIII”のエビデンスしかなかった。

また、改訂されたガイドラインは以前よりも参考文献を多く含む傾向があり、より多くの研究がなされていることを示していた。Vielemeyer氏は「半数以上が質の最も低いエビデンスに基づくことに驚いた。現行の米国感染症学会(IDSA)のガイドラインは“文献でみられるエビデンスと同程度に良い”が、例えば抗生物質の過剰使用など特定の診療を裏付けるエビデンスがより多ければ、患者はより良い治療を受けられる」と述べている。

同氏らは、特に若い医師がこれらの推奨を絶対的真実に近いものとみる可能性がある点が問題であるとしつつも、HIV/エイズ以外の感染症のよい臨床試験の実施が難しいことは周知であるという。研究結果は、医学誌「Archives of Internal Medicine(内科学)」1月10日号に掲載された。

米マイアミ大学ミラー医学部感染症部門臨床内科助教授のPaola Lichtenberger博士は、「ガイドラインは人々を導くためにある。決定するためにあるのではない。我々が知っている事実、専門家が行っていることとその背後にあるエビデンスを伝えるものである。それでも、感染症においてより多くの臨床試験が必要である。これは全く新しい領域のものとなる」と述べている。(HealthDay News 1月11日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=648712
Copyright (c) 2011 HealthDay. All rights reserved.

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