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冠動脈閉塞が生じた場合でも血液型0型では心臓発作リスクが低い


[2011/01/24]
冠動脈閉塞が生じた場合でも血液型0型では心臓発作リスクが低い

心血管疾患リスクを高めるとみられる遺伝子が発見されると同時に、冠動脈に閉塞が生じた際に、血液型がO型であることによって心臓発作から保護される可能性が新しい研究によって示された。また、心臓を保護する遺伝子の1つは血液型をO型にする助けにもなるという。

米ペンシルベニア大学(フィラデルフィア)心血管研究所内科准教授のMuredach P. Reilly博士らは、冠動脈疾患を有する1万3,000人近くと、同疾患のない7,400人近くを比較。また、心臓発作において役割を果たす特定の遺伝子を絞り込むため、冠動脈疾患を有し心臓発作の既往のある約5,800人と、冠動脈疾患を有するが心臓発作の既往のない3,600人以上の比較も行った。

研究の結果、冠動脈疾患のリスク増大に関連するADAMTS7と呼ばれる新たな遺伝子が同定された。また、心臓発作に関する分析では血液型と心臓発作リスクとの関連が認められた。具体的には、血液型をO型にする遺伝子は心臓発作からも保護するという。研究結果は、英医学誌「Lancet」オンライン版に1月15日掲載された。

Reilly氏は「今回の研究は、遺伝学と心血管の健康との多面的な関係を示唆している。ADAMTS7を修飾する(modify)治療法や血液型は心疾患に有用と思われるが、その作用は方法や人によって異なる可能性が高い。この概念は個別化医療および心疾患治療における今後の進歩につながる。また、血液群は大雑把ではあるが、心臓発作のリスクまたは保護の簡便な指標となりうる」と述べている。

米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)心臓病学教授のGregg Fonarow博士は「O型の血液型は冠動脈疾患を有する人を心臓発作からいくらか保護する可能性があるが、血液型のみで心血管障害から逃れられるわけではない」と指摘するとともに、「血液型がO型の人も他の血液型の人と同様に、心疾患や脳卒中の予防について警戒すべきである」と述べている。

付随論説の共著者であるイタリア、ミラノ大学のLuca A. Lotta博士は、「この知見は、アテローム性動脈硬化症や心筋梗塞が発現する人の素因であるDNA配列に関する知識を増大させるものである。臨床応用に直接的かつ即座に結びつくものではないが、将来的にはこれまで認識されていないメカニズムの特定や、心血管疾患に対する新しい予防法や治療法の開発につながる可能性がある」と述べている。(HealthDay News 1月14日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=648892
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