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過敏性腸症候群に抗生物質が有用


[2011/01/18]
過敏性腸症候群に抗生物質が有用

2週間の抗生物質投与により過敏性腸症候群(IBS)の症状が軽減し、その効果が2カ月持続することが新しい研究で示され、米医学誌「New England Journal of Medicine」1月6日号に掲載された。

今回の研究では、便秘のないIBS患者1,260人を対象に、rifaximinリファキシミン(日本国内未承認)またはプラセボのいずれかを1日3回、2週間投与。治療から4週間後、rifaximin群の約41%がIBSの症状が「十分に軽減した」と報告したのに対し、プラセボ群では32%であった。膨満感が軽減したと回答したのは、rifaximin群で約40%、プラセボ群では30%であった。また、rifaximinの患者は腹痛および軟便や水様便も減少したと述べており、抗生物質の効果は治療後10週間持続した。

研究共著者の1人で米ノースカロライナ大学チャペルヒル校准教授のYehuda Ringel博士によると、現在の治療に使用されている下痢止め薬や便秘薬は症状だけに対処するものであり、薬剤を使用している間しか効果がないという。「今回の研究から、IBS患者に抗生物質が有効であることが示され、消化管の微生物叢が症状に関与していることが示唆された」と同氏は述べている。

今回の第3相試験は、rifaximinの製造元であるサリックス・ファーマシュティカルSalix Pharmaceuticals社の援助により実施されたもの。同社は米国食品医薬品局(FDA)にこの薬剤の承認を申請しており、現在は旅行者下痢症および肝性脳症(hepatic encephalopathy)への適応が承認されている。「rifaximinの利点の1つは、吸収率が低いため副作用のリスクが少ないことである」と、付随論説の著者であるベルギー、ルーベン大学教授のJan Tack博士は述べている。

米国立消化器疾患情報センター(NDDIC)によると、IBSは腹痛、膨満感、下痢や便秘などの症状が繰り返される障害で、米国では人口の20%にみられる。原因は明らかにされておらず、食生活の改善およびストレスの軽減が多くの患者に有効であるほか、薬剤治療が実施されるが、患者によってはどの治療も効果がなく、仕事や旅行ができないこともある。Ringel氏は「これまでの研究では、腸管内細菌叢のバランスの乱れがIBSの一因となることが示唆されており、抗生物質が有効であるという事実はそれを裏付けるものだ」と述べている。一方、Tack氏は「どの細菌がIBSに関与しているのか、再燃した場合でもrifaximinが有効であるのかなどは未だ明らかにされていない」と指摘している。(HealthDay News 1月5日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=648509
Copyright (c) 2011 HealthDay. All rights reserved.

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