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活動的な運動で前立腺癌(がん)患者の死亡リスクが低下


[2011/01/17]
活動的な運動で前立腺癌(がん)患者の死亡リスクが低下

自転車乗り(biking)、テニス、ジョギング、ランニング、水泳といった「活動的な身体的活動(vigorous physical exercise)」を適量行うことにより、前立腺癌(がん)患者の癌による死亡リスクが低下することが新しい研究で示された。この研究は、前立腺癌男性における癌診断後の身体的活動が前立腺癌および全死因による死亡に及ぼす影響を初めて評価したもので、研究結果は医学誌「Journal of Clinical Oncology(臨床腫瘍学)」オンライン版に1月4日掲載された。

研究著者である米ハーバード大学(ボストン)公衆衛生学部のStacey Kenfield氏らは、1990年以降に前立腺癌と診断された2,700人強の男性患者の運動日課を追跡。評価は2年に1回行われ、ウォーキング、ジョギング、ランニング、自転車乗り、水泳、ゴルフなどのほか、ウェイトリフティングなども分析された。全ての運動は、安静時と比較した必要エネルギー量に基づく代謝当量(metabolic equivalent task、MET)で評価された(※安静時のエネルギー消費を1METとする)。

研究期間中に548人が死亡、このうち5分の1は前立腺が直接的原因で死亡した。しかし、患者が活動的であるほど、前立腺癌および全死因リスクはより低く、さらに活動的、非活動的運動にかかわらず、長時間運動するほど生存期間は長くなっていた。例えば、週に9MET時間以上の運動(週90分間の活動的な運動に相当)を行った男性では、週9MET時間未満の場合に比べ全死因による死亡リスクが33%、前立腺癌による死亡リスクが35%それぞれ低下していた。

活動的な運動は、非活動的な運動よりも生存率へのベネフィット(便益)が大きく、活動的な運動が週3時間以上の場合、週1時間未満に比べ、全死因による死亡リスクが約50%、前立腺癌による死亡リスクは61%それぞれ低下した。実際、活動的な運動のみが前立腺癌の死亡リスク低減に関連していた。

最も人気のあるウォーキング(患者全体の週当たりの全MET時間の3分の1を占める)については、「週20分未満に比べ、週7時間以上で有意なベネフィットが認められた」とKenfield 氏らは述べている。歩行速度の速いほうが死亡リスクの低下が大きかった。

運動の前立腺癌への影響ついてKenfield氏は、「運動はインスリン感受性を高め、インスリン成長因子-1(IGF-1)の生物活性も上昇させる可能性がある。IGF-1は、癌の成長につながる細胞の増殖、移動、血管新生に影響を及ぼす。その一方で、運動は炎症因子を減少し、免疫機能を向上させる。このような分子的活動が共に作用して、前立腺癌の生物学およびアウトカムにどのように影響するか現在研究が行われている」と述べている。

ある専門家は、今回の研究は画期的なものと評価。「分子レベルでの機序解明が待たれるが、現段階では自分の患者にも週3時間以上運動していれば、癌死亡率を大きく低下させると告げることができる」と述べている。(HealthDay News 1月5日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=648499
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