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プラセボとわかっていても緩和効果


[2011/01/06]
プラセボとわかっていても緩和効果

患者にプラセボ(偽薬)であることを知らせた上でそれを投与しても、有意な症状の緩和効果が認められることが、米国立補完代替医療センター(NCCAM)などの資金提供による研究で明らかになった。研究結果は、オンライン科学誌「PLoS ONE」に12月22日掲載された。

今回の研究では、過敏性腸症候群(IBS)患者80人を対象に、対照群には何も処置を行わず、もう一方のグループにはプラセボであると知らせた上で1日2回錠剤を投与した。「3週間後、プラセボ投与群では対照群に比べて約2倍の患者が十分な症状の改善を報告したほか、最も強いIBS治療薬の効果にほぼ匹敵する改善のみられた比率が2倍であった」と、研究を率いた米ハーバード大学(ボストン)医学部のTed Kaptchuk博士は述べている。Kaptchuk氏が参加した2008年の研究では、米国の医師の50%が患者に知らせずにプラセボを処方していることが明らかにされていた。

被験者は平均47歳で、「IBSの新しい心身的管理」の研究として募集した女性が中心。被験者の無作為の割り付けを行う前に、全被験者にプラセボには実薬が一切含まれていないこと知らせ、薬剤のラベルにも「プラセボ」と表示した。また、医師が約15分をかけて、プラセボの有効性や前向きな姿勢が有用であることを説明した。研究終了時、プラセボ群では59%、対照群では35%が十分な症状緩和効果が認められたと報告した。

「極めて懐疑的な患者もいれば、乗り気な患者もいたが、研究終了時までには多くの患者が心から楽しんでいた」とKaptchuk氏はいう。たとえ偽薬でも、疾患を治療するために薬を飲むという行為そのものが、脳の反応を促し、症状の感じ方に変化をもたらすのではないかと同氏は述べている。

米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)David Geffen医学部のAndrew Leuchter博士は「結果の一部は条件反射によるものではないか」と述べ、「研究者を失望させたくないという被験者の心理や、対照群の患者ではプラセボを使用できないことによる落胆が、患者の反応に影響を及ぼした可能性もある」と指摘している。研究著者らは、さらに大規模な研究によりこの知見を裏付ける必要があると述べ、Kaptchuk氏は「今後の研究では長期的な効果について検討するほか、他のさまざまな疾患患者についても検討したい」としている。(HealthDay News 12月22日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=647806
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