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ドコサヘキサエン酸とエイコサペンタエン酸の併用がうつ病に有効


[2010/12/21]
ドコサヘキサエン酸とエイコサペンタエン酸の併用がうつ病に有効

オメガ-3脂肪酸のうつ病軽減効果は、ドコサヘキサエン酸(DHA)とエイコサペンタエン酸(EPA)を適切な割合で使用した場合にのみ有効であることが、新しい研究で示唆され、米マイアミで開催された米国神経精神薬理学会(ACNP)年次集会で報告された。

米国立衛生研究所(NIH)の資金援助を受けて実施された今回の研究で、米イリノイ大学(シカゴ)精神医学教授のJohn Davis博士らは、うつ病患者の治療にオメガ-3脂肪酸を使用した15件ほどのプラセボ対照比較試験をメタ分析した。その結果、DHAを単独で用いた場合では、うつ病軽減効果は認められないことが明らかになる一方で、やや高用量のEPAと組み合わせることにより、抑うつ症状が改善することが判明した。

うつ病に対するオメガ-3脂肪酸の有効性を検討した過去の複数の研究と最近行われた無作為化プラセボ対照試験の結果からは、1日800mgのDHA摂取が妊婦妊娠女性のうつ病予防に有用でないとの結論が得られた。また、疫学的研究ではDHA不足とうつ病が関連付けられているが、Davis氏は今回のメタ分析では、研究で抑うつ症状が認められた患者がDHA不足であったかどうかは不明であるとしている。また、抑うつ症状のない被験者ではDHA/EPAによる気分障害の改善は認められなかったという。

Davis氏は「EPAをいくらか用いた製剤では常に何らかの抗うつ作用があるが、純粋なDHA製剤には抗うつ作用はない。疑惑の影を残さずこのことを証明することはできないと思われるが、多数の二重盲検試験から、DHA/EPA混合物にはそれ自体、あるいは従来の抗うつ薬と併用しても、抗うつ特性のあることを示唆するエビデンスが得られた」と述べ、EPAとDHAを相対的に等量含むものを服用することを推奨している。

米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)精神医学・薬理学教授のEdythe London氏は、「うつ病患者は魚油サプリメントのみに依存してはならない。一貫した知見は、オメガ-3脂肪酸は抑うつ症状のある人の気分を改善できるということである。ただし、うつ病は非常に重篤な疾患であるため、抑うつ状態の人は、最も適切な治療コースを決定することができるメンタルヘルス専門医の評価を受ける必要がある」と述べている。この知見は学会発表であるため、ピアレビューを受けて医学誌に掲載されるまで予備的なものとみなす必要がある。(HealthDay News 12月8日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=647198
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