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ゾレドロン酸の乳癌再発に対する予防効果認めず−AZURE治験


[2010/12/20]
ゾレドロン酸の乳癌再発に対する予防効果認めず−AZURE治験

骨吸収抑制作用を有するゾレドロン酸(ゾメタ)は、乳癌(がん)再発予防の治療薬として有望であると考えられていたが、その効果は認められず、全体的な無病生存期間も改善しないことが、英国の新しい研究で示され、米テキサスで開催されたサンアントニオ乳癌シンポジウムで報告された。点滴静注薬ゾメタは、悪性腫瘍による骨侵食を部分的に遅らせる作用を有しており、癌が骨転移した場合に、疼痛軽減のために用いられる。

英シェフィールド大学腫瘍内科学教授のRobert Coleman博士らによる今回の研究は、174施設が参加し、ステージIIまたはIIIの乳癌患者3,360例を対象としたAZURE(ステージII/III乳癌におけるゾレドロン酸を用いたアジュバント療法)と呼ばれる臨床試験。転移が認められた被験者はなく、約半数がゾレドロン酸投与と標準療法を併用し、半数は標準療法のみを受けた。

研究の結果、5年後に各群の約400例において死亡または再発が認められた。サブグループの検討では、閉経後5年以上経過した高齢女性にベネフィット(便益)が認められ、5年間の追跡調査の結果、同薬を使用しなかった患者に比べて、再発率では27%、全生存率では29%の改善がみられた。同氏らはこの点について、さらに研究が必要であるとしている。若齢女性ではベネフィットは認められず、わずかながら悪化傾向が認められた。またゾレドロン酸併用群の17例に下顎骨壊死が生じるなどの副作用もみられた。

Coleman氏は「高齢者を除き、ゾレドロン酸併用群と非併用群の再発率および生存率に差はなく、全体的にはネガティブな臨床試験結果であった。同薬は癌再発予防に常に推奨されるものではないが、癌の骨転移がすでに認められている患者にはやはり良い薬剤である」と述べている。同氏はゾメタを製造しているノバルティスAG社からの講演料の受領を、また他の研究者らも同社からの研究助成金を受けたことを開示している。

米テキサス大学M.D.アンダーソン癌センター乳腺内科学准教授のSharon Giordano博士は「ビスホスフォネート製剤の癌再発予防における役割は明らかでない。閉経後女性でみられたベネフィットは仮説を生み出すものではあるが、治療法の変更をもたらすものではない。進行中の別の臨床試験でその答えが明らかになるであろう」と述べている。今回の知見は学会発表であるため、ピアレビューを受けて医学誌に掲載されるまで予備的なものとみなすべきである。(HealthDay News 12月9日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=647266
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