健康美容NEWSモバイル
海外ニュース

腎交感神経アブレーションが治療抵抗性高血圧症例に有効


[2010/11/30]
腎交感神経アブレーションが治療抵抗性高血圧症例に有効

腎臓の神経を焼灼(しょうしゃく)する新しいアプローチが、複数の降圧薬によっても治療効果の認められない心疾患患者の血圧降下に顕著な効果をもたらすことが、オーストラリアの研究者らによって示された。研究は、シカゴで開催された米国心臓協会(AHA)年次集会で発表されるとともに、英医学誌「Lancet」オンライン版に11月17日掲載された。

この手技で使用されるカテーテルを製造しているArdian社の資金提供を受けて実施された今回の研究では、短期間(6カ月)の追跡調査しか行われていないが、腎臓の交感神経に高周波エネルギーを送るこの方法(高周波アブレーション:焼灼術)は、心疾患の死亡率低下にも有用であるという。

治療抵抗性高血圧は、利尿薬を含む3種類の降圧薬を規定用量で用いてもコントロールできない血圧と定義され、高血圧症患者の約15%にみられる。今回の研究の被験者は全例、降圧薬を3種類以上服用し、多くは5種類を5年以上使用していたが、収縮期血圧(最大血圧)は160mmHgを下回らず、平均178mmHgであった。治療ではカテーテルを鼡(そ)径部から挿入する。

オーストラリア、ベーカーBaker IDI心臓・糖尿病研究所(メルボルン)のMurray Esler氏らは、18〜85歳の男女高血圧患者約100人を、この手技を受けて降圧薬服用を継続する群、あるいは降圧薬服用のみを継続する群(対照群)に無作為に割り付けた。研究の結果、手技施行群での診察室血圧は32/12mmHg降下した。対照群では変化がみられず178/97mmHgを維持していた。施行群の一部の患者では収縮期血圧が140mmHg未満となった。理由は不明だが、家庭血圧では診察室血圧ほどの劇的な降圧効果は認められなかったという。

また、試験期間中に腎臓の損傷や凝血塊(blood clot)も認められず、この手技が安全であることも判明した。治療費は、現時点ではデバイス・手術費、1泊入院費を含めて約1万ドル(84万円)を要する。Esler氏は「本デバイスは特に腎臓の交感神経を標的としている。これまでの研究で、高血圧症患者ではこれら神経の活性亢進がよくみられることが示されている。この手技はオーストラリアおよび欧州ではすでに臨床的に利用可能であり、米国では来年(2011年)、臨床試験が開始される」と述べている。

米アラバマ大学バーミンガム校のSuzanne Oparil博士は「これは極めて重要な研究であり、治療抵抗性高血圧の対処法に革命をもたらす可能性がある。ただし、効果の持続性や神経の再成長、非白人集団や糖尿病あるいはメタボリックシンドローム患者での有効性、血圧がより低い患者での有効性など、検討の必要な多くの疑問が残されている」と述べている。(HealthDay News 11月17日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=646107
Copyright (c) 2010 HealthDay. All rights reserved.

つぶやく
関連ニュース
セ血圧を下げる食事は腎臓結石も予防
セ腎臓手術が治療抵抗性高血圧の軽減に有用
セ腎臓病患者には塩分制限が有用
関連ワードで検索
腎臓血圧降下
ソ今週のアクセスランキング
1.お茶の香りの貯蔵メカニズムを解明/サントリー食品インターナショナル
2.つっぱらないのが嬉しい酵素洗顔料、『肌極 はだきわみ』発売/コーセー
3.ヘアを蘇らせる”炭酸トリートメント”機器を美容室向けに新発売
4.目もとと頬を輝きで彩るアイカラー、チークカラー新発売
5.三重県産の本真珠を溶かし込んだ美容酢
<jュース検索
新着 | 健康美容 | 海外ニュース | プレスリリース | 行政ニュース
 

健康美容NEWSモバイルTOP

【健康美容EXPO PC版】

お問合せ
Copyright(c)2007-2015 All Rights Reserved.
健康美容EXPO