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早期透析のリスクを警告する研究−ガイドライン見直しの必要性


[2010/11/24]
早期透析のリスクを警告する研究−ガイドライン見直しの必要性

腎臓がまだ十分な機能を維持しているにもかかわらず、早期の透析開始により、開始翌年に死亡する可能性が高まることが、新しい研究で示唆された。今回の研究は、腎機能のレベルが高い状態で透析を開始するとどのような結果を招くか、という問題に取り組んだもの。

米ウィリアム・ジェニングス・ブライアン・ドーンWilliam Jennings Bryan Dorn退役軍人メディカルセンター(サウスカロライナ州)ドーン研究所主任研究員/南カリフォルニア大学非常勤教授のSteven J. Rosansky博士は、「以前は腎機能が1〜2%である患者に透析を行っていたが、現在は15%以上の患者に行っており、その数は増加しつつある」と述べている。

同氏らは、1996〜2006年に透析を開始した8万1,176人のデータを収集。高血圧を除き、糖尿病や他の疾患を有する被験者はいなかった。研究の結果、被験者の約9%が治療1年目、7%が2年目に死亡していた。腎機能に基づき、早期に透析を開始した患者は、疾患のより後期の段階で開始した患者に比べて1年目に死亡する可能性が高く、死亡率はそれぞれ約20%と7%であった。

また、アルブミン値が最も低い患者も最も高い患者に比べて、1年目の死亡リスクが増大した(21%対5%)。死亡リスクの増大にかかわる他の因子としては、加齢、黒人または男性であること、低ボディ・マス・インデックス(BMI)が挙げられた。高ヘモグロビン値、より後期での治療、アジア人、特定のタイプの腎疾患を有することが生存率向上に関連していた。

Rosansky氏は「腎機能のレベルが高い状態で透析を始めると死亡リスクが著しく高まった。他の研究でも早期透析のベネフィット(便益)は認められていない。ガイドラインを作成する専門医組織は、腎機能が高い状態での透析の開始に関する勧告を再検討する必要がある」と述べている。研究結果は、医学誌「Archives of Internal Medicine(内科学)」オンライン版に11月8日掲載された。

付随論説の著者である米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)腎臓病学教授のKirsten L. Johansen博士は、「透析の早期開始が有益であることを示すデータはあまりなく、有害である可能性がある。我々は一歩下がって、 “この患者には透析により改善が見込まれるほどの症状があるのか”を問う必要がある。透析には、感染などのマイナス面もある」と述べている。(HealthDay News 11月8日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=645643
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