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癌(がん)検出を改善させる新しい腫瘍マーカー


[2010/11/02]
癌(がん)検出を改善させる新しい腫瘍マーカー

通常、生殖器管でしかみられないホルモン受容体が、体内のさまざまな部分に発症する悪性腫瘍で発見されたことが、新しい研究で報告された。

フランス政府の科学者らと共同研究を行った米マウントサイナイMt. Sinai医科大学(ニューヨーク)発達・再生生物学助教授のAurelian Radu氏によれば、この一般的なつながりが癌(がん)の早期診断や治療の新しい標的となる可能性があるという。

同氏らは今回、前立腺癌や乳癌、大腸癌、膵臓癌、肺癌、肝臓癌、卵巣癌など11の一般的な癌を有する男女1,336人から採取した腫瘍組織の検体を評価した。分析の結果、腫瘍の血管細胞に卵巣刺激ホルモン(FSH)受容体が存在することが判明した。

この受容体は生殖器官以外の正常組織の血管では認められず、生殖器官では腫瘍に比べてその濃度がはるかに低いという。FSHは通常、女性では月経周期や卵の産生、男性では精子産生のコントロールを助ける。FSH受容体の活性化は、腫瘍内血管を含めた血管の新生を刺激する血管内皮細胞増殖因子(VEGF)のシグナル伝達に寄与する。FSH受容体の活動を阻害することは、VEGFのシグナル伝達を遮断することでもある。

Radu氏は「この新しい腫瘍マーカーは癌検出の改善に使用できる。このマーカーに結合する腫瘍造影剤を血管系に注射し、MRIやPET(ポジトロンCT)、超音波検査によって早期に腫瘍の位置を画像で確認できる。また、血管新生の阻害、凝固による血流遮断、既存の腫瘍血管の破壊などにより、腫瘍への血液供給を遮断する新たな治療法を開発できる」と述べている。

研究結果は、米医学誌「New England Journal of Medicine」10月21日号に掲載された。(HealthDay News 10月20日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=644667
Copyright (c) 2010 HealthDay. All rights reserved.

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