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欧州の研究者らが喘息に関連する遺伝子を同定


[2010/10/04]
欧州の研究者らが喘息に関連する遺伝子を同定

欧州の科学者らが、小児や成人の喘息の素因となる遺伝子を同定した。気道内膜が損傷したときに免疫系に伝達する遺伝子もあれば、損傷した気道の治癒をコントロールする可能性のある遺伝子もあるが、小児と成人では異なるという。

GABRIEL研究で、ドイツ、ミュンヘン大学小児病院小児科教授のErika von Mutius博士らは、喘息患者1万365人の遺伝子を調べ、喘息でない1万6,110人の遺伝子と比較した。被験者のすべての遺伝子を検討した結果、喘息の素因となる新たな遺伝子をいくつか発見した。成人では小児に比べて、喘息発現における遺伝子の影響が小さかった。

小児喘息に関連する最も重要な遺伝子はORMDL3/GSDMBと呼ばれるが、喘息が発現する成人では関与していなかった。今回新たに同定された遺伝子変異は小児の喘息患者の3分の1以上に認められた。また、これらの遺伝子は重度の喘息に強い影響をもたらしていた。

しかし、これらの発見にもかかわらず、von Mutius氏は「喘息発症には環境的因子が同様に重要な役割を果たしており、遺伝子検査による小児期の早期での喘息発症予測には役立たない」という。このため同氏らは、喘息の引き金となる環境的原因の同定を試みているが、今回の喘息遺伝子の同定は、いつの日かよりよい喘息治療に結びつくとみている。

同氏らはアレルギーに関連する抗体をコントロールする遺伝子についても検討したが、これらの遺伝子は喘息にほとんど影響せず、また喘息遺伝子は抗体レベルにほとんど影響していなかった。このことから、同氏らは、喘息に伴うことの多いアレルギーは喘息の結果であり、喘息の原因となるものではない可能性が高いとしている。研究結果は、米医学誌「New England Journal of Medicine」9月23日号に掲載された。

米国肺協会(ALA)のNorman H. Edelman博士は「今回の研究は、これまでに疑われてはいても証明されていなかった喘息のいくつかの側面を明らかにした点でも重要である。例えば、成人と小児期に発症する喘息には多くの重要な相違があり、おそらく異なる疾患と考えるべきである。また、アレルギーは喘息の重要な根元的原因ではなさそうである。喘息には単一の遺伝的基盤(simple genetic basis)はなく、多くの異なる遺伝的素因の結果と思われる」と述べている。(HealthDay News 9月22日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=643439
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