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スタチンや鎮痛薬はPSAの検査結果を混乱させる


[2010/08/17]
スタチンや鎮痛薬はPSAの検査結果を混乱させる

米国で最も広く処方されているコレステロール低下薬のスタチンや特定の鎮痛薬が前立腺癌(がん)スクリーニングテストの結果を歪(ゆが)め、診断エラーを引き起こす可能性があることが、新しい研究によって示された。前立腺癌の診断は通常、PSA(前立腺特異抗原)値の上昇に基づいて行われるが、今回の研究では、これらの薬剤によってPSA値が低下する可能性が示された。

米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院/ハーバード大学医学部(ボストン)のSteven L. Chang博士らは、40歳以上で前立腺癌の既往のない男性1,864人を対象に、10種類の一般的な薬剤がPSA検査測定値に及ぼす影響を検討した。

その結果、NSAID(非ステロイド性抗炎症薬)、スタチンまたはサイアザイド系利尿薬を1年間服用していた男性のPSA測定値はいずれの薬剤も使用しなかった男性に比べ、それぞれ1、3、6%低かった。5年後のこの数値は有意に高く、それぞれ6、13、26%となった。スタチンと利尿薬を5年間併用すると、PSA値は36%低下した。ただし、高血圧症に処方されることの多いカルシウム拮抗(Ca)薬の服用によりその影響は中和された。

Chang氏は「これらの薬剤がPSA低値と関連する理由は不明であるため、この知見の真の意義を現時点で決定することはできない。今後の研究で、PSAの差が前立腺癌発現に関係ないことが判明すれば、NSAIDやスタチン、サイアザイド系利尿薬を服用している男性では、前立腺の針生検を推奨するPSA閾値を下げる必要があるかもしれない」と述べるとともに、これらの薬剤に実は癌の予防効果があるとも推測している。

米デューク大学メディカルセンター(ノースカロライナ州)泌尿器外科助教授のLionel L. Banez博士は「これは前立腺癌スクリーニングの際の交絡因子となりうる。これらの薬剤を、特に長期間服用している患者ではPSAの結果の解釈に注意を払う必要がある」と述べている。また別の専門家は「1回のPSA測定値は正確な情報を与えるものではない。何年間か傾向を追跡しなければならない」と述べている。

研究結果は、医学誌「Journal of Clinical Oncology(臨床腫瘍学)」オンライン版に8月2日掲載された。(HealthDay News 8月6日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=641798
Copyright (c) 2010 HealthDay. All rights reserved.

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