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バイオマーカーでアルツハイマー病を早期に検出


[2010/08/17]
バイオマーカーでアルツハイマー病を早期に検出

脳脊髄液(CSF)中の3種類の蛋白(たんぱく)の存在により、アルツハイマー病の症状が出現するかなり前に同疾患を検出することができ、これらの蛋白が疾患の進行速度も示す可能性があるという。

この知見は、アルツハイマー病型認知症の診断を補助する上で、バイオマーカーとしても知られるこれら蛋白の活用を推奨する、最近発表された診断基準を支持するものである。ベルギー、ゲントGhent大学のGreet De Meyer氏らは、アルツハイマー病患者102例、軽度認知障害(MCI)患者200例、健常者114例の脳脊髄液中の3つの蛋白、すなわち総タウ蛋白(T-タウ)、リン酸化タウ(P-タウ)およびβ(ベータ)アミロイド蛋白1-42(A1-42)のレベルを測定した。

研究の結果、"アルツハイマー病の形跡(signature)"はアルツハイマー病患者の90%、軽度認知障害患者の72%、認知障害のない人の36%に認められた。低アミロイドレベルと高リン酸化タウレベルから成るこの形跡により、アルツハイマー病に進行するMCI患者が100%の精度で同定されたという。同氏らは、認知障害のない人にも徴候が認められたという事実は、アルツハイマー病が症状出現の前に発症している可能性を強調するものであるとしている。

米国アルツハイマー病協会(AA)のMaria C. Carrillo氏は「これは患者がアルツハイマー病様症状のためにすでに受診している場合に、診断を確実なものにするためにバイオマーカーを実際に診療に組み込むことができるという、アルツハイマー病ワーキンググループによる勧告を補強するものだ」と述べている。

付随論説も、仕事や運転、その他のライフスタイル変更に対する懸念に関する患者のカウンセリングにアルツハイマー病の確定診断が重要である場合に、A1-42、T-タウ、P-タウについてCSFの分析を強く推奨している。研究結果は、医学誌「Archives of Neurology(神経学)」8月号に掲載された。

また、米コロンビア大学タウブTaub研究所(ニューヨーク)神経心理学助教授のStephanie Cosentino氏らは別の研究で、血中のβアミロイド蛋白レベルがアルツハイマー病の進行を予測することを確認している。同氏は「ただし、アミロイドβを疾患のバイオマーカーとして用いる準備はまだ整っていない。他の因子についても考慮する必要がある」と述べている。(HealthDay News 8月9日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=641963
Copyright (c) 2010 HealthDay. All rights reserved.

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