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ヒトでの最速の遺伝的変化−チベット人が高度適応に要した期間はわずか3,000年


[2010/07/14]
ヒトでの最速の遺伝的変化−チベット人が高度適応に要した期間はわずか3,000年

チベット人が高地の低酸素濃度に対処する際に有用な遺伝子変異が発現するのに、2,3千年しかかかっていないことが、新しい研究によって示された。

今回の研究で、米カリフォルニア大学バークレー校統合生物学教授のRasmus Nielsen氏らは、チベット人50人と中国漢族40人のゲノムを比較。その結果、民族としてチベット人が漢族から分岐してから3,000年も経過していないことが判明した。

漢族よりもチベット人に多いことが同定されたDNA変異を伴う30の遺伝子のうち、半数近くは身体の酸素利用法に関連する。1つの変異は漢族の10%未満からチベット人の90%近くにまで認められた。チベット人に多い変異はEPAS1と呼ばれる遺伝子の近くで発生し、この遺伝子は酸素濃度感受性に関与する蛋白(たんぱく)をコードし、好気的代謝と嫌気的代謝のバランスをとる助けとなっている。

Nielsen氏は「これはヒトで観察された中で最も早い遺伝的変化である。このような非常に強い変化では間違ったバージョンの遺伝子を持つというだけで多くの人が死亡しなければならなかったと思われる。今回の知見は、低酸素濃度に身体が適応する際に役割を果たす未知の遺伝子を科学者に知らしめ、統合失調症やてんかんなど子宮内での酸素欠如に関連するいくつかの症状に対する理解を深める」と述べている。

研究結果は、米科学誌「Science(サイエンス)」7月2日号に掲載された。(HealthDay News 7月1日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=640703
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遺伝子変異チベット人最速酸素濃度感受性
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