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高齢糖尿病患者での厳格な血糖管理は心血管疾患リスクを低減しない


[2010/07/13]
高齢糖尿病患者での厳格な血糖管理は心血管疾患リスクを低減しない

心臓障害リスクを有し、長期間2型糖尿病を有する高齢患者では、血糖値の厳格な管理は心血管疾患のオッズを低減しないが、特定の患者群では眼疾患の進行を遅らせ、腎臓や末梢神経の健康に有用であることが、新しい研究で示唆された。

医学誌「Lancet」オンライン版に6月29日掲載され、米オーランドで開催された米国糖尿病協会(ADA)年次集会で発表された今回の研究は、糖尿病患者における心血管疾患に関する大規模研究ACCORD(Action to Control Cardiovascular Risk in Diabetes)の最新の分析。

ACCORDでは、平均10年の糖尿病歴がある平均年齢60歳の高齢2型糖尿病患者1万251例を、厳格血糖管理群(HbA1c値6%未満)または標準管理群(同7〜7.9%)のいずれかに割り付けた。全例、心疾患の既往、または2つ以上の危険因子を有していた。厳格管理群では患者の死亡率が増加し、2008年2月に研究を中止し、全例、5年間の追跡調査の残りの期間を標準管理に変更し、2009年6月に終了した。

米ケース・ウェスタン・リザーブCase Western Reserve大学(クリーブランド)内科教授のFaramarz Ismail-Beigi博士らは、今回、腎臓、眼、神経障害について分析した結果、厳格管理は進行性の腎や眼の合併症など障害リスクを低減しなかったが、アルブミン尿、腎不全に関連する蛋白(たんぱく)尿、一部の眼の合併症や神経障害の発症を遅らせた。

ただし、厳格管理群では体重が増加し、重度の低血糖リスクが認められた。Ismail-Beigi氏らは「今回の研究結果はこれまでの研究と同様、特定の糖尿病患者群にしか適用されない。厳格な血糖管理において観察されたベネフィット(便益)については、心血管疾患の高リスク患者では総死亡率や心血管関連死亡率が高いこと、体重増加、重度の低血糖を招くことを考慮して比較評価すべきである」と述べている。

米ウィスコンシン大学マディソン校医学・公衆衛生部のRonald Klein博士は、同誌の付随解説で「厳格管理群では重度の低血糖が3倍に増加した。危険になるほど血糖値を低下させることなく正常化させる技術の改善が必要である」と述べている。また、ACCORD研究のサブグループの別の研究者らは、厳格な血糖管理が糖尿病の一般的な合併症である網膜症の低減に有用であることを報告している。(HealthDay News 6月29日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=640626
Copyright (c) 2010 HealthDay. All rights reserved.

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