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パーキンソン病の胎児細胞移植試験での副作用の原因が判明


[2010/07/12]
パーキンソン病の胎児細胞移植試験での副作用の原因が判明

1990年代に胎児細胞移植を受けたパーキンソン病患者で制御不能の不随意運動(involuntary movement)が発現した理由が判明し、この厄介な副作用を予防できるとの報告が、英インペリアル・カレッジ・ロンドンのMarios Politis博士らによって発表された。同氏らは、この知見により胎児細胞もしくは幹細胞移植の臨床試験が復活する可能性があるとしている。

今回の研究では、1993年と1996年に英国で移植を受けた患者2例の不随意運動は、移植された組織内での過剰なセロトニン細胞に起因するとしている。パーキンソン病は変性疾患で、脳内の神経伝達物質であるドパミンが不足し、筋強直や振戦、歩行障害、最終的に認知障害が生じる。胎児細胞移植は、中絶胎児の中脳の組織を患者の脳に挿入し、疾患によって破壊されたドパミン産生細胞に置き換えることを期待したもの。

移植を受けた患者の一部は顕著な改善を示し、例えば今回の2例はパーキンソン病治療薬が不要となったが、誰もが改善したわけではない。時間の経過とともに移植患者の大多数にジスキネジー(運動異常症)が認められ、臨床試験は1990年代に中止された。

今回の研究で、Politis氏らは脳の画像検査を用いて、この2例でパーキンソン病により崩壊するドパミン作動性ニューロンが回復し、機能していることを示した。ただし、移植組織内でのセロトニン作動性ニューロンのレベルも異常であり、このニューロンの発火を予防するセロトニン受容体作動薬を投与すると、不随意運動が消失した。

Politis氏は「どちらの患者も厄介な異常運動が突然、ほぼ完全に解消したことから、過剰なセロトニン作動性ニューロンがドパミンを産生し、ジスキネジーを引き起こしていることが示唆された。今後の臨床試験では移植組織の準備中にセロトニン細胞を除去し、その発現による副作用を予防することが可能である」と述べている。欧州および北米の研究者らは2012年にパーキンソン病における胎児細胞の新しい臨床試験を計画しているという。

全米パーキンソン病財団(NPF)のMichael S. Okun博士は「今回の研究は、胎児細胞移植後に出現しうる薬剤投与中止時のジスキネジーにおけるセロトニンの役割に関して考えられるいくつかの重要な洞察をもたらす」と述べている。研究結果は、医学誌「Science Translational Medicine(サイエンス・トランスレーショナル医療)」6月30日号に掲載された。(HealthDay News 6月30日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=640667
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