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長時間の残業が心臓発作リスクを高める


[2010/05/25]
長時間の残業が心臓発作リスクを高める

労働時間が長い人では、心疾患や心臓発作による死亡リスクが高まることが、フィンランドの研究で明らかになった。1日3時間以上の時間外労働をする人では、心疾患による死亡や、心臓発作または胸痛(アンギナ)の発現など心臓関連の障害リスクが60%高いという。

フィンランド労働衛生研究所(ヘルシンキ)のMarianna Virtanen氏は、過度の時間外労働で生じうるリスクを認識することを勧めるとともに、「心血管の健康に影響が及ぶまでに要する具体的な時間はまだ不明であり、短時間の時間外労働が健康に対して危険を及ぼすとは限らない」と述べている。

今回の研究で、Virtanen氏らは6,000人を超える英国公務員のデータを収集。11年間にわたる追跡調査期間中、369人に心疾患による死亡、心臓発作または胸痛がみられた。年齢や性別、配偶者の有無、職業水準などの因子を考慮した場合、1日1〜2時間ではなく3〜4時間の時間外労働をしている人では心疾患リスクが60%増加したことが判明した。さらに、21個のその他の危険因子(リスクファクター)を検討したところ、知見の差はほとんど認められなかった。

Virtanen氏は「時間外労働は、心血管の健康という点で一部の人にとってリスクとなりうる。このリスクに関連するメカニズムは、不健康なライフスタイル、ストレス、抑うつ、睡眠不足が考えられる。また、労働時間が長い人は、初期症状を無視し、健康診断を受ける可能性が低い」と述べている。

同氏らは、時間外労働が心疾患リスクを増大させる理由は不明としながらも、長時間働くことを選択する人は、攻撃的かつ競争心旺盛で、一般的に怒りやすいいわゆるタイプA性格者であると推測している。研究結果は、欧州心臓病学会(ESC)誌「European Heart Journal」オンライン版に5月12 日掲載された。

米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のアーマンソンAhmanson-UCLA心筋症センター所長のGregg C. Fonarow博士は「新しいデータは、常に長時間働くことが高血圧や睡眠不足、運動不足、抑うつなど悪い健康状態と関連していることを示唆している。今後の研究では、これらの知見が他の集団に適用できるか、時間外労働の減少や他の介入が心血管リスクを低減するかどうかを検討する必要がある」と述べている。(HealthDay News 5月11日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=638987
Copyright (c) 2010 HealthDay. All rights reserved.

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