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小児の自殺リスクはどの抗うつ薬でも同じ


[2010/04/19]
小児の自殺リスクはどの抗うつ薬でも同じ

小児の自殺念慮(ねんりょ)リスク上昇には、抗うつ薬の種類による違いはないことが長期研究で示された。この結果は、すべての抗うつ薬に小児および思春期での自殺リスクを上昇させるという“ブラックボックス警告”表示を義務付けた2004年の米国食品医薬品局(FDA)の決定を支持し、「どの薬剤が最もリスクが高いのか」という疑問に対する答えともなるという。この報告は、米医学誌「Pediatrics(小児科学)」オンライン版に4月12日掲載された。

研究を主導した米ハーバード大学(ボストン)公衆衛生学部准教授のSebastian Schneeweiss 氏は「FDAはプラセボ(偽薬)と比較した場合、小児や思春期での抗うつ薬服用は自殺念慮リスクが2倍になると示している。しかし、FDAの分析では、どの薬によるものかは示されておらず、リスクの違いを知る手段がなかった」と述べている。

Schneeweiss氏らは、うつ病と診断されたカナダ、ブリティッシュ・コロンビア州の10〜18歳児2万906人のデータを9年間追跡。患者は、citalopram (商品名:Celexa)、 fluoxetine (同:Prozac)、 フルボキサミン (同:デプロメール、ルボックス)、 パロキセチン(同:パキシル)、セルトラリン(同:ジェイゾロフト)など、一般に処方される選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)を服用していた。

うつ病治療開始1年目は、自殺企図(自殺を試みる)が226件あり、3件が自殺を完遂した。しかし、自殺企図や自殺完遂について、使用薬剤による違いはみられなかった。

「これらの知見により、医師は自殺リスク上昇を心配することなく、個々の患者にどの抗うつ薬が最も有効かに注意を向けることができる」とSchneeweiss氏は述べている。ただし、(自殺)リスク上昇は依然として存在し、患児を注意深くモニターする必要性がある。

FDAの決定後、多くの議論がなされた。中でもいまも続く議論は、警告表示により本当に抗うつ薬を必要とする患児への処方を医師がためらった結果、うつ病が悪化し、自殺につながりかねないというもの。

米バーモント大学医学部(バーリントン)のDavid Fassler博士は「今回の研究結果は、過去の報告と一致し、一般での診察経験とも一致する」が、そもそもブラックボックス警告を表示するという決定が正しいかかどうかという問題に答えるものではないと指摘。今後、大規模な長期的研究が望まれると述べている。

別の専門家も、どの薬剤も同様の自殺リスクをもつということがブラックボックス警告を正当化するものではなく、「少なくとも、治療を受けている患児では、受けていない患児に比べ自殺企図や自殺完遂が高いということが示されなければならない」と指摘している。(HealthDay News 4月12日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=637950
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