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若年成人の甲状腺機能亢進は脳卒中に関連


[2010/04/13]

若年成人の甲状腺機能亢進は脳卒中に関連
甲状腺機能の亢進が認められる若年成人は、そうでない人に比べて脳卒中のリスクがはるかに高いことが、台湾の研究者らによって報告された。

医学誌「Stroke(脳卒中)」オンライン版に4月1日掲載された今回の研究で、台北(タイペイ)医科大学医学部医務管理学のHerng-Ching Lin氏らは、甲状腺機能亢進症を有する若年成人3,176人のデータを収集し、甲状腺機能亢進症のない2万5,408人と比較した。平均年齢は32歳であった。

5年間の追跡調査期間中、分析対象となった2万8 584人のうち198人(0.7%)に脳卒中が認められ、甲状腺機能亢進症患者は31人(0.1%)、そうでない人は167人(0.6%)であった。年齢、性別、収入、環境、高血圧、糖尿病、心房細動、高コレステロール、冠動脈性心疾患、心調律障害治療のための投薬の有無などの要因を考慮した後の甲状腺機能亢進症患者の脳卒中リスクは、そうでない人に比べて44%高かった。

Lin氏は「45歳未満の人において脳卒中と甲状腺機能亢進の関連性を示した研究はこれが初めて。この結果は、若年者における虚血性脳卒中の原因特定には、甲状腺機能の検査と甲状腺機能亢進症の検出が必要であることを示している。甲状腺機能亢進は世界人口の最大2%にみられ、高齢者では脳卒中や心臓突然死の原因となる心房細動に関連するが、若年成人ではこの関連は報告されていない」と述べている。

米マサチューセッツ大学(ウースター)脳卒中サービス部長のMajaz Moonis博士は「よくコントロールされた分析研究であり、甲状腺機能亢進症患者はこれらの合併症を予防するため、すぐに治療を受けるべきである。甲状腺機能亢進症が脳卒中を引き起こすか、他の危険因子(リスクファクター)のマーカーであるかは不明だが、この研究結果は驚くにあたらない。甲状腺機能亢進症患者では高血圧や心房細動が多く、これは十分に立証されている」と述べている。

米デューク大学(ノースカロライナ州)脳卒中センター所長のLarry B. Goldstein博士は「問題は、これが事実なのか、考えられるメカニズムは何かということである。全体的なリスクは比較的小さいと思われ、脳卒中1例が生じるには250例の甲状腺機能亢進症患者を要する。甲状腺機能亢進症の治療は、おそらく脳卒中に関連する危険因子も排除する」と述べている。(HealthDay News 4月1日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=637630
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