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ダウン症に対する新しいとらえ方と治療標的


[2010/04/07]
ダウン症に対する新しいとらえ方と治療標的

ダウン症において、従来考えられてきたような遺伝子や蛋白(たんぱく)質の過剰発現ではなく、脳内蛋白の欠如によってその症状の説明がつく可能性が、新しい研究によって示唆された。

今回の研究で、米オハイオ大学(コロンバス)薬理学教授のTerry Elton氏らは、ダウン症を有するヒト、マウスともに、ダウン症のない場合に比べて脳内の特定の蛋白レベルが低いが、マウスの場合、実験薬によってその蛋白が正常に回復したことを示した。

同氏は「われわれは、ダウン症では過剰発現した蛋白ではなく、過少発現した蛋白について検討すべきであるというパラダイムの変化について述べている。今回の研究がダウン症関係者に示しているのは、追求すべき新しい治療標的が5個以上ある可能性である。マウスでは、実験薬によって蛋白異常を修正できたが、すでに発生した病状を元に戻すことはできないことも判明した。スタート地点ではあるが、検討すべき新たな治療標的があると思われる」と述べている。

ダウン症は、米国では乳児1万人のうち推定13人にみられる。ダウン症児では認知障害や協調運動障害、言語の発達遅延をもたらす可能性があり、先天性心疾患を有するケースも多い。研究結果は、医学誌「Journal of Biological Chemistry(生物化学)」1月8日号に 掲載された。(HealthDay News 3月26日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=637375
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