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タモキシフェンとパロキセチンの併用は乳癌(がん)患者の生存オッズを低減させる


[2010/02/15]
タモキシフェンとパロキセチンの併用は乳癌(がん)患者の生存オッズを低減させる

タモキシフェンと抗うつ薬のパロキセチン(商品名:パキシル)を併用している乳癌(がん)女性患者では、パロキセチンがタモキシフェンの有効性を低減させるため死亡リスクが高まることが、カナダの研究者らによって報告された。

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)であるパロキセチンが、タモキシフェンを活性代謝物に変換するのに必要なチトクロムP450 2D6(CYP2D6)を有意に阻害することがその原因とされている。ただし、citalopram(Celexa)やvenlafaxine(Effexor)(いずれも日本国内未承認)など他のSSRI、セロトニン-ノルエピネフリン再取り込み阻害薬(SNRI)では、タモキシフェンの効果低減はみられなかった。

カナダ、サニーブルックSunnybrook健康科学センター(トロント)臨床薬学・毒性学科長のDavid Juurlink博士は、1993〜2005年にタモキシフェン投与を開始した乳癌の女性患者2,430人の医療記録を検討。被験者の約30%が抗うつ薬を併用しており、パロキセチンが最も多かった。抗うつ薬は抑うつの軽減に加えて、タモキシフェンに関連する顔面紅潮(ほてり)軽減のために処方されることも多い。

研究の結果、パロキセチンとタモキシフェンの併用は、乳癌による死亡リスクの増大と関連しており、併用期間に応じてリスクは増大した。タモキシフェン投与期間の41%をパロキセチンと併用した場合、タモキシフェン中止後5年以内の乳癌による死亡が20人につき1人増加した。

Juurlink氏は「パロキセチンはタモキシフェンと併用すると、特に長期の場合その有益性を減弱させうる。タモキシフェンの投与中で抗うつ薬が必要な患者には別の薬剤を投与すべきである。SSRIがCYP2D6を阻害する程度はさまざまだが、パロキセチンは“最も強力”である」という。だだし、パロキセチンの投与を急に中止すると離脱症候群(withdrawal syndrome)を来し、うつ病が重症化するリスクがあるため、数週間をかけて徐々に他剤に移行すべきであるとしている。研究結果は、英国医師会誌「BMJ」オンライン版に2月8日掲載された。

同誌論説著者であるドイツ、シャリテCharite大学メディカルセンター(ベルリン)のFrank Andersohn博士は「医師は、タモキシフェンを投与している女性患者ではパロキセチンなどの強力な2D6阻害薬の使用は避けることを認識すべきである」と述べている。別の専門家は「この結果は、患者が使用する個々の薬剤を慎重に検討すべきことを示している」と述べている。(HealthDay News 2月8日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=635809
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