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スタチンによる脳卒中リスクの低減効果に新たなエビデンス


[2010/01/25]

スタチンによる脳卒中リスクの低減効果に新たなエビデンス

スタチン薬の投与が脳卒中リスクに及ぼす影響に関する最大規模な分析の1つによって、広く使用されている同薬の有益性(ベネフィット)が確認された。有益性の多くは、スタチンがLDL(低比重リポ蛋白)コレステロールの血中レベルを低下させることに関連しているという。

イタリア、ダヌンジオG. d'Annunzio大学(キエーティ)のRaffaele De Caterina氏らは、26万7,000人近くを対象とした臨床試験データを分析。その結果、スタチン使用者では脳卒中の発生率が全体で12%低減し、総コレステロールが1%低下すると、脳卒中の相対リスクが0.8%低減することが予測された。また、スタチンによる有益性は他の脂質低下薬よりも大きかった。研究結果は、米国心臓病学会誌「Journal of the American College of Cardiology」1月19日号に掲載された。

米デューク大学(ノースカロライナ州)脳卒中センター所長のLarry B. Goldstein博士は「これは以前の研究と一致しており、選択した患者集団の脳卒中予防におけるスタチン療法の有益性をさらに裏付けるもの」と述べている。

米ハーバード大学医学部/米ブリガム・アンド・ウイメンズ病院(ボストン)のBrendan M. Everett博士は「今回の研究には、脳卒中リスクの低減についてスタチンのコレステロール低下作用ではすべて説明がつかない点もある。JUPITER研究では、炎症マーカーであるC反応性蛋白(PCR)値が高い人が有益性を得ることが示されている」と述べている。

同氏はさらに「スタチン治療群で脳卒中リスクの低減が認められた理由の一つとして、炎症の低減が考えられる。JUPITER研究では、研究開始時にLDLコレステロールが正常であった患者で脳卒中全体が48%低減し、虚血性脳卒中が51%低減した。正常コレステロール症例でも高コレステロール症例と同等のリスク低減効果が得られる。ここに何かのヒントが潜んでいることが示唆される」と指摘している。

一方、Goldstein氏は「臨床試験ではLDLコレステロールが測定されるが、他の多くの出来事も同時進行している。それでもなお、ベネフィットの大きさはコレステロール低下の総量に直接的な関連が認められる。JUPITER研究の研究者らは炎症に注目したが、LDLコレステロールレベルは有意に低下していた」と述べている。

米メイヨークリニック(ミネソタ州)のRobert D. Brown博士は「今回のメタ分析では、脂質低下療法の中でスタチンが最も効果的であるということが明らかになった。脳卒中を有する患者ではスタチン療法が特に重要である。スタチンが脳卒中の再発を有意に低減させたとの臨床試験結果もあり、脳卒中の再発を予防する上でも、より積極的な使用が重要となる」としている。(HealthDay News 1月14日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=634728
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