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短時間作用型COPD薬が心臓障害の可能性を高める


[2010/01/19]
短時間作用型COPD薬が心臓障害の可能性を高める

慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者に広く使用されている臭化イプラトロピウム(商品名:アトロベント)が心臓発作や心不全のリスクを高める可能性 が、新しい研究によって示唆される一方で、別の研究では、COPD薬のチオトロピウム(商品名:スピリーバ)が心臓障害や死亡のリスクを低減させる可能性 が示された。研究結果は、医学誌「Chest(胸部)」1月号に掲載された。

1つ目の研究では、米ハインズHines退役軍人病院(イリノイ州)のTodd A. Lee氏らが、COPDの米国退役軍人8万2,717人のデータを検討。被験者の44%は研究期間中、どこかの時点でイプラトロピウムを使用していた。追 跡調査は心血管イベント発生時、死亡時、または2004年9月の試験終了時のいずれかまで行った。

追跡期間中6,234例に心血管イベントが発生し、44%に心不全、28%に心臓発作または胸痛、28%に心調律(リズム)障害が認められた。また、心血 管イベントのリスクはイプラトロピウム投与の最初の6カ月で増大したが、問題なく6カ月以上同薬を使用した患者では増大しなかった。Lee氏らは「この知 見は、イプラトロピウムの心血管系の安全性に関して以前に生じた懸念と一致している」と述べている。

製造元であるベーリンガーインゲルハイム社は、同薬が安全で、今回の知見が同薬に関連する心不全や心臓関連障害のリスク増大を証明するものでないと反論し ているが、米ウェイク・フォレスト大学(ノースカロライナ州)内科助教授のSonal Singh氏は「この研究で、短時間作用型吸入抗コリン薬イプラトロピウムの心血管リスクに関する以前の評価が確認された」と述べている。

2つ目の研究では、米カリタス・セント・エリザベスCaritas-St. Elizabeth'sメディカルセンター(ボストン)のBartolome Celli博士らがベーリンガーインハイム社とファイザー社の資金提供を受け、チオトロピウムまたはプラセボを使用した1万9,545人を対象とした30 の臨床試験の結果を検討。研究の結果、チオトロピウム群はプラセボ群よりも死亡リスクが低く、呼吸器系イベントも少なかった。同氏は「チオトロピウムは概 して大多数のCOPD患者に有用となりうる安全な薬剤である」と述べている。だだし、前出のSingh氏は「チオトロピウムの心血管に対する安全性は未確 認であり、別の臨床試験が必要」とコメントしている。

米国肺協会(ALA)のNorman H. Edelman博士は「短時間作用型のイプラトロピウムは心血管リスクを増大させ、長時間作用型のチオトロピウムは低減させると思われるが、この差が間接 的な推論である点に注意することが重要である。両薬を直接比較した臨床試験を行う必要がある」と述べている。(HealthDay News 1月7日)
※ ※ ※ ※ ※
米国食品医薬品局(FDA)は、チオトロピウムが心臓リスクを高めるエビデンスは見当たらないとの見解を示している。(HealthDay News 1月14日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=634758
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