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”ナノセンサー”が癌(がん)の早期徴候を検出


[2009/12/21]
”ナノセンサー”が癌(がん)の早期徴候を検出

小型の“ナノセンサー(nanosensor)”により、患者から採取した通常の血液検体を用いた癌(がん)の早期徴候の検出が可能であるできることが、米エール大学ナノサイエンス・量子工学研究所(コネティカット州)副所長のMark Reed氏らによって報告された。ナノセンサーは、前立腺癌や乳癌のバイオマーカー(生物学的指標)を探索し、捕捉する。

この技術は診察室ではまだ使用できないが、Reed氏は「多くの他のタイプのバイオマーカーに全般的に適用できる。今回得られた成果は血液を用いて検出できることであり、これは長年の目標であった。血液にはこの種の検出ができなくなる塩分や他の成分が多すぎるため、以前は不可能だった。われわれは検出したいものを特異的にろ過する方法を開発した」と述べている。

この技術はごく少量の血液しか必要とせず、処理時間は全体で20分。同氏によれば、「これらの特殊なナノセンサーは (細胞)表面での分子の吸収を感知し、電気信号を出す」という。研究結果は、科学誌「Nature Nanotechnology(ネイチャーナノテクノロジー)」オンライン版に12月13日掲載された。

米国癌協会(ACS)のWilliam C. Phelps氏は「指先の穿刺で少量の血液を採取し、20分で結果が得られ、簡便かつ安定しており、比較的安価である。喀痰(かくたん)試料でのバイオマーカー検出が望まれる肺癌や、膵癌および卵巣癌でこのような方法が求められる」と述べている。

同氏は、これらの革新の多くがヒトゲノムプロジェクトの直接的な副産物であることを指摘。現段階ではまだそれほど多くのバイオマーカーは同定されていないが、今後の同プロジェクトでの進展に期待している。「仮に蛋白(たんぱく)を発見した場合、その蛋白と関連する遺伝子を知ることができ、さらにその遺伝子が癌で多く発現しているかどうかを知ることが可能になる」という。(HealthDay News 12月13日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=633997
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