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術後の静脈血栓塞栓症リスクは従来考えられていたよりも大きい


[2009/12/14]

術後の静脈血栓塞栓症リスクは従来考えられていたよりも大きい

致死的となりうる術後の血栓リスクはこれまで考えられてきたよりもはるかに高いことが、英国の新しい研究によって明らかにされた。深部静脈や肺(動脈)の血栓は、正式には静脈血栓塞栓症(VTE)と呼ばれ、手術の種類にかかわらず術後合併症として生じうることが以前から知られている。

英オックスフォード大学のJane Green博士らは今回、手術後平均6.2年間の追跡調査を行った英国女性約100万人のデータを用いて、静脈血栓塞栓症リスクの正確かつ詳細な概要を示した。研究の結果、入院を要する外科手術を受けた女性の140人に1人が、術後12週間以内に静脈血栓塞栓症のため再入院した。

股関節または膝(ひざ)置換術の比率が最も高く45人に1人が入院し、癌(がん)の手術後は85人に1人であった。入院を必要としない手術後の発生率は815人に1人であった。一方、手術を受けていない女性における12週間の発生率は6,200人に1人であった。また、手術後少なくとも12週間はこのような血栓症リスクが高いままであることも判明した。

Green氏は「特筆すべきは、リスクがより高いだけでなく、考えていたよりもはるかに長く持続するということである。治療にはワルファリン(抗凝固薬)などの血栓予防薬を使用する。今回の研究は、手術後、数週間、数カ月にわたる長期治療が必要であるということを示唆している」と述べている。研究結果は、英国医師会誌「BMJ」オンライン版に12月4日掲載された。

同誌の論説著者である英キングスカレッジ病院(ロンドン)のAlexander Cohen博士は「今回の研究は、英国ではキーホール・サージャリー(鍵穴手術法)、米国では低侵襲または腹腔鏡下手術と呼ばれる皮膚切開の小さな外科手術が、様々な血栓塞栓症リスクを低減するという意見を覆すものである」という。

米ジョンズ・ホプキンズ病院(ボルチモア)内科助教授のDaniel J. Brotman博士は「今回の研究は、その規模および厳正さから非常に重要な研究である。種類の異なる手術や術後の血栓塞栓症リスクが認められる期間に関して、以前よりも具体的なデータを示している」と述べている。(HealthDay News 12月3日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=633716
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