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血清リン値の上昇が心疾患を予測


[2009/11/16]

血清リン値の上昇が心疾患を予測

血清リン値が上昇していると心疾患リスクが高まることが、米国の研究で示された。米プロビデンスProvidence医学研究センター(ワシントン州スポケーン)のKatherine R. Tuttle博士らは、心疾患危険因子(リスクファクター)の長期研究であるスポケーン心臓研究(Spokane Heart Study)に参加した900人近くの健常成人を対象に、血中リン値と動脈硬化の初期徴候(サイン)である冠動脈石灰化(CAC)との関連性を調べた。

研究開始時には被験者の28%にCACが認められた。6年間の追跡調査後、新たに33%でCACが発現し、当初CACを有していた被験者ではその程度が進行していた。血清リン値とCACとの間には、他の因子を調整後も強い関連が認められた。

Tuttle氏は「血清リン値の上昇は、たとえそれがわずかであっても、健常成人における進行性CACのリスク増大を明らかに予測した」と述べている。また、腎機能が低下している被験者では、その低下が正常範囲を下回っていなくとも、進行性CACを有する可能性が高かった。

同氏は「今回の知見は、初期の慢性腎疾患(CKD)が、従来の危険因子では説明できない心血管リスク増大と関連することの説明に有用と思われる。ただし、血清リン値を低減する治療によって初期CKD患者、またはCKDではないがCACが認められる患者の心疾患リスクを低減できるかどうかについては、さらなる研究が必要である」としている。(編集部注:CKDではリン代謝異常を生じ、血清リン値が上昇する。)

この知見は、米国腎臓学会(ASN)誌「Clinical Journal of the American Society of Nephrology」オンライン版に11月5日掲載された(印刷版は12月号に掲載)。(HealthDay News 11月5日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=632805
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