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医療用スキャンによる放射線被曝が急増


[2009/11/10]

医療用スキャンによる放射線被曝が急増

米国人の医療による放射線被曝量は、過去数十年間で、1980年レベルの6倍に増加していることが、新しい研究によって示された。2006年、米国では3億8,000万件近くの放射線診断、および放射線治療が行われ、最も多かったのは核医学検査の1,800万件であった。

国際連合放射線影響科学委員会(UNSCEAR)の米国代表であり、米ニューメキシコ大学(アルバカーキ)放射線学教授のFred Mettler Jr.博士は「1980年ころには、米国では被曝の15%が医療、残りは主に自然放射線によるものであった。医療被曝は過去20年で600〜700%増加し、現在は最大の放射線源であるが基本的に規制されておらず、それを使用するかどうかは主治医やその他の医師による」と述べている。

医学誌「Radiology(放射線医学)」11月号に掲載された研究論文で、Mettler氏は米国放射線防護・測定審議会(NCRP)およびUNSCEARが米国の放射線源について以前発表した2件の報告書をまとめた。この知見はこれまでの研究と一致しており、癌(がん)全体の最大2%がCTスキャンのみに由来し、CTスキャンによる累積的曝露により悪性腫瘍のリスクが12%高まるという。

Mettler氏は「処置数が“飛躍的に”増加し、最も大きな割合を占めるのはCTスキャンであり、年間10%以上増加しているが、米国の人口増加は1%未満である」という。CTスキャンは診断ツールとして広く使用されており、臓器の詳細な画像が得られ、癌などの病状をより正確に診断できるが、他のほとんどの画像検査に比べ線量が多い。

本論文によれば、CTは処置全体の17%に過ぎないが、米国の総線量の半分を占めている。救急医はスキャン使用の需要が最も高く、CTスキャンの25〜40%は救急治療室(ER)の依頼によるという。また、小児は放射線により敏感であり、副作用が発現するまでに時間がかかることを熟慮し、医師は使用を調整できる。同氏は患者が40歳未満であれば注意を払うとしている。

米ワイルコーネルWeill Cornellメディカルセンター(ニューヨーク)のRobert Zimmerman博士は「一部が過剰使用であることは知っているが、CTは貴重な画像診断法である。適切な症例で生命を救うことに疑いはない。線量の低減など使用を抑えるために放射線科医ができることがあり、製造業者は新しい装置や装置の改善に努めている」と述べている。(HealthDay News 10月27日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=632420
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