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肥満患者は医師に丁寧に扱われていない


[2009/11/02]

肥満患者は医師に丁寧に扱われていない

医師は肥満患者にあまり敬意を払っていわないことが、米ジョンズ・ホプキンス大学(ボルティモア)の研究で示された。研究を主導した同大学助教授のMary Margaret Huizinga博士は「一般的に社会は肥満患者に否定的態度を示し、医師もその傾向に倣っている。社会での人種、性別での偏見(バイアス)は減少しているが、肥満者への偏見は増加している」と述べている。

Huizinga氏は減量クリニックでの勤務の際に、今回の研究のアイデアを得たという。「多くの患者が、過体重であるが故にほかの患者が受けているケアを受けられないように感じていた」という。

医学誌「Journal of General Internal Medicine(一般内科学)」11月号に掲載されたこの研究で、Huizinga氏らは医師40人に、肥満患者に対する態度についての質問表に回答するよう依頼した。その結果、238人の患者について、ボディ・マス・インデックス(BMI)が10増加するごとに、医師の患者に対する敬意が14%減少することが判明した。BMIは健康的な体重かどうかをみる指標で、(米国では)25〜29.9は過体重(overweight)、30以上は肥満(obesity)とみなされる。(※編集注:日本肥満学会の判定基準ではBMI25以上が肥満)。

Huizinga氏は「このような医師の態度が、医師と患者の関係にどのような影響をもたらすかは不明」としながらも、「フォーカスグループ研究(focus group studies)では、患者が再診を受けることを拒絶したり、否定的態度で扱われたと感じたりすることが示されている」という。他の研究では、医師の患者に対するネガティブな態度が、患者への病状説明を減らす原因となっており、Huizinga氏は「情報伝達の減少は患者の健康転帰に有害性をもたらす可能性がある」と述べている。同氏は「患者は医療提供者から丁寧に扱われるべき権利をもっており、単に体重が多いということで、ぞんざいに扱われるというのは社会的不公平である」とも述べている。

米国立糖尿病・消化器病・腎疾患研究所(NIDDK)のSusan Yanovski博士は、「多くの研究で、肥満治療専門家でさえ肥満患者にわずかながら否定的態度をとることが示されている」と述べ、偏見に直面した患者が診察や予防的検診を避けるようになることを懸念している。

別の専門家は、ほとんどの人が肥満を「人生の選択(life choice)」とみなし、肥満者は意思が弱い、あるいは単に食べすぎとみていることを指摘。医師はその考え方を変え、「肥満は病気であり、患者を意志薄弱者や大食いとしてではなく、治療が必要な疾患を有する人として扱うことから始めなくてはならない」と述べている。

ただし、皮下脂肪の多い肥満患者の診察は医師にとって困難であり、さらに患者の身体がよく手入れされていないと、臭いも問診や診察の際、医師の腰が引けることにつながる。医師の同様な態度は、HIV感染者、アルコール中毒、麻薬使用者に対しても当てはまるという。(HealthDay News 10月23日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=632313
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