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新型インフルエンザは神経学的症状のある小児にリスクもたらす


[2009/09/15]
新型インフルエンザは神経学的症状のある小児にリスクもたらす

今春の新型(H1N1豚)インフルエンザの出現以来、米国では18歳未満の小児36人以上を含め約500人が合併症により死亡し、死亡した小児の67%にてんかんや脳性麻痺、発育遅延など慢性的なハイリスクの“神経発達障害(neurodevelopmental condition)”が1つ以上認められたことが、米国政府によって報告された。

細菌性肺炎などの細菌感染が、ハイリスクの内科疾患のない大多数の5歳以上の小児における死亡リスク上昇の別の要因であることも判明。米国疾病管理予防センター(CDC)は、これは細菌がH1N1豚ウイルスとともに、健康な小児に重症疾患を引き起こす可能性を示唆していると述べている。

ただし、新型インフルエンザによる小児の死亡率や合併症は、毎年の季節性インフルエンザによるものに非常によく似ているという。相違点は、過去の季節性インフルエンザの急激な流行では、死亡する小児が5歳以下である傾向がみられたが、新型インフルエンザでは5歳を超える小児の死亡率のほうが高いことである。研究結果は、CDC発行の「Morbidity and Mortality Weekly Report」9月4日号に掲載された。

CDCは、ほとんどの人では新型インフルエンザ感染による疾患は軽度であり、回復がかなり速いことを強調し、ウイルスがより有毒なものに変異する徴候はみられないという。CDC所長のThomas R. Frieden博士は「小児、特に基礎疾患を有する小児は、発熱が発現すれば直ちに治療が必要であり、ワクチン入手の際には最優先の接種対象となる。また、小児は季節性インフルエンザワクチンの接種も受けるべきである」と述べている。

米ニューヨーク州立大学(SUNY)ダウンステートDownstateメディカルセンター公衆衛生学部長のPascal James Imperato博士は「死亡した小児のうち、22例に神経発達の疾患が認められたことは重要である。これらの小児ではリスクが特に高いことは明らかであり、新型インフルエンザだけでなく季節性インフルエンザのワクチン接種でも優先されるべきである」という。

別の専門家は「今回の報告は、病気を持つ小児に対する抗ウイルス薬の必要性と、ワクチンが入手でき次第すべての小児にワクチン接種する必要性を強調するもの。また6カ月未満の乳児にはワクチン接種ができないため、妊婦へのワクチン接種の必要性も強調している」と述べている。(HealthDay News 9月2日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=630703
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