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従来薬に比べて心筋梗塞の予防効果、死亡率低減効果の高い新しい抗血小板薬


[2009/09/07]

従来薬に比べて心筋梗塞の予防効果、死亡率低減効果の高い新しい抗血小板薬

新しい抗血小板薬のticagrelor(商品名:Brilinta※日本国内未承認)は、急性冠症候群(ACS)の治療に広く使用されているクロピドグレル(同:プラビックス)に比べて、新規の心臓発作(心筋梗塞)を予防する効果が高く、心臓発作の既往患者の死亡率を低減させることが、新しい研究によって示された。

PLATO(Platelet Inhibition and Patient Outcomes:血小板阻害と患者の転帰)と呼ばれる多施設二重盲験第3相試験で、米デューク大学(ノースカロライナ州ダーラム)デューク臨床研究所所長のRobert A. Harrington博士らは、1万8,624人の患者を、ticagrelor投与またはクロピドグレル投与に無作為に割り付けた。研究の結果、ticagrelor群の12カ月間の心臓発作・脳卒中の発症率および死亡率はクロピドグレル群に比べて低かった(それぞれ9.8対11.7%、4.5対5.9%)。

出血リスクに有意差はなかったが、ticagrelor群のほうが突発性の頭蓋内出血や胃腸出血が起こりやく(4.5対3.8%)、息切れが多かった(14.2対9.2%)。ただし、これによる投与中止例は少数であった。研究結果は、米医学誌「New England Journal of Medicine」オンライン版に8月30日掲載され、同時にバルセロナで開かれた欧州心臓病学会(ESC)で発表された。

Harrington氏は「Ticagrelorが米国食品医薬品局(FDA)に承認されれば、クロピドグレルの代替となり、より良好な臨床転帰がもたらされる」という。同氏らは「クロピドグレルは血小板に不可逆的に作用し、血小板は最大1週間不活性状態となるのに対して、ticagrelorでは投与中止後、効果が1〜2日持続する。過度の出血が重大リスクの患者にとってこの差は重要である。また、患者の約30%はクロピドグレルに反応しないが、新薬では全例が十分な予防効果を得られる」と述べている。

ドイツ心臓センターミュンヘン(Deutsches Herzzentrum Munchen、ミュンヘン)心臓病学部のAlbert Schomig博士は同誌の論説で、「急性冠症候群患者の長期使用に適した可逆的な作用を持つ経口抗血小板薬は初めて。これは外科手術を行う可能性がある患者にとって非常に有用な特性であるが、息切れなど他の抗血小板薬にはみられない副作用もある。使用に当たってはこれら副作用を示すハイリスク患者を注意深く除外する必要がある」と指摘している。

米カリフォリニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のGregg C. Fonarow博士は「Ticagrelorは致死的または生命を脅かす出血を有意に増加させず、クロピドグレルよりも全原因による死亡、血管死や心筋梗塞、脳卒中による死亡を有意に低減させることは非常に印象的である」という。別の専門家は「この新薬が早期にFDAに承認されることが期待される」と述べている。(HealthDay News 8月30日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=630478
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