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抗エストロゲン療法耐性乳癌(がん)にエストロゲンが奏功


[2009/09/04]

抗エストロゲン療法耐性乳癌(がん)にエストロゲンが奏功

抗エストロゲン療法に耐性となった乳癌(がん)の治療にエストロゲンを用いるというパラドックス的治療法(paradoxical strategy)で、実際にいくつかの腫瘍が縮小したことが、新しい研究で報告された。また、一部の腫瘍は抗エストロゲン薬に対して再度、感受性を示すようになったという。

エストロゲンによる治療は1940年代に遡るが、1970年代には抗エストロゲン薬であるタモキシフェン、現在はより強力なアロマターゼ阻害薬へと変化してきた。米ワシントン大学医学部(セントルイス)内科教授のMatthew Ellis博士らは、一部の患者はエストロゲン療法に戻せる可能性があるが、以前よりも低用量になるとの仮説を立てた。

より低用量のエストロゲンが有効である可能性を証明するため、同氏らは、以前にアロマターゼ阻害薬を使用していたが、転移乳癌およびエストロゲン受容体陽性腫瘍が再発した女性66例を、エストロジオール(エストロゲン)の1日6mg経口投与または30mg経口投与のいずれかに無作為に割り付けた。

研究の結果、両群の有効性は同様であり、被験者の約30%に腫瘍の縮小または成長抑制が認められた。ただし、高用量群は低用量群に比べて副作用が多く、QOL(生活の質)も低く、全体的に低用量のほうが優れていた。また、治療前後のポジトロンCT(PET)スキャンにより、腫瘍の反応を予測できることも判明。腫瘍の輝度が高いと、エストロゲンが奏功する可能性がはるかに高かった。

また、一部では癌が再発したが、その3分の1はアロマターゼ阻害薬が再度奏功した。Ellis氏らは、最も便益を受ける女性群を確認するためのさらなる研究を予定している。研究結果は、米国医師会誌「JAMA」8月19日号に掲載された。(HealthDay News 8月18日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=630103
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