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ウェブベースの心理療法が有効


[2009/09/01]

ウェブベースの心理療法が有効

患者と療法士(セラピスト)がリアルタイムでメールをやり取りするオンライン心理療法(online psychotherapy)が有効であり、何千または何百万人もの患者が非常に必要な治療を受けられる可能性が、新しい研究によって示された。

英ブリストル大学のDavid Kessier氏らは、うつ病の英国人患者約300例を、一般開業医による通常の治療+オンラインでの認知行動療法(CBT)を受ける群、または対照群として通常の治療+オンラインCBTを8カ月のウェイティングリストに載せる群のいずれかに無作為に割り付けた。オンライン療法は、週1回55分のセッションを10回行い、基本的にメッセージをその場でやりとりした。

研究の結果、CBT施行群の約3分の2が5回以上セッションに参加した。4カ月の追跡調査後、CBT群の38%、対照群の24%がうつ病から回復した。8か月時点の回復率はCBT群が42%、対照群が26%であった。研究結果は、英医学誌「The Lancet」8月22日号の「グローバルメンタルヘルス(Global Mental Health)」特集号に掲載された。

Kessier氏らは、成功率の上昇は患者が自分の感情や考えを話すのではなく書くという事実によるとの仮説を立て、「この方法により、否定的な考えの内容に対する信念を変えるのではなく、否定的な考えや感情とのかかわり方を変えるメタ認知的自覚(metacognitive awareness)が高まる」としている。

米テキサスA&M健康科学センター精神医学准教授のKathryn J. Kotrla博士は「認知療法はトラウマ(心的外傷)に関連する問題に有効であることが示されている。オンラインでの実施は信頼できるものである」と述べている。

過去20年で抗うつ薬の処方率は増大し、対面の心理療法を受ける人は減少した。一方、治療を勧められてもかなりの割合が一度も姿をみせず、姿を見せても半数は4回目の予約まで続かないという。実際の人によるネットワークを介した治療セッションの便益はアクセスと利便性であり、米Group Health Cooperative(シアトル)のGregory E. Simon博士は付随解説で、「この治療法の利便性をさらに高めれば、患者がそれを行う可能性はますます高まる」と述べている。(HealthDay News 8月20日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=630254
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