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抗うつ薬による自殺リスクは加齢に伴い低下


[2009/08/24]

抗うつ薬による自殺リスクは加齢に伴い低下

抗うつ薬による自殺リスクは加齢に伴って着実に低下することが、米国食品医薬品局(FDA)による新しい研究によって示された。この研究は、抗うつ薬の使用と自殺との関連に関する最新のデータを、医師と患者が共有することを目的に実施されたもの。

今回の研究で、FDA医薬品評価研究センター(CDER)のMarc Stone博士らは、抗うつ薬を使用した約10万人を対象とした372の臨床試験をレビュー。その結果、25歳未満では薬剤により自殺リスクが増大し、25〜64歳では影響は認められず、65歳以上ではリスクが低減していた。研究結果は、英国医師会誌「BMJ」オンライン版に8月12日掲載された。

抗うつ薬を使用している若齢者の自殺リスクは2003年に顕著になり、FDAは、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)を使用している小児や青年における自殺企図や自殺関連行動のリスク増大などを示した研究を引証した。1年後、これらの薬剤の製造販売会社に、医療従事者に注意を促す警告を盛り込むようラベル表示の修正を要請。2006年には若齢成人への警告を拡大するラベル表示変更が行われた。

Stone氏は「今回の研究で、中年成人では影響がみられないが、高齢者では比率が低下するという、より大きな全体像が示された。高齢者では自殺念慮のリスクが低減するという有益な効果が示唆された」という。分析の結果、8例に自殺遂行、134例に自殺企図、378例には行動に移さない自殺念慮が認められた。自殺行動のオッズ比は1歳年をとるごとに4.6%の割合で低下した。

同誌の論説の共著者である英オックスフォード大学疫学精神医学教授のJohn Geddes博士は、今回の報告が製薬会社の資金援助を受けた臨床試験データに頼りすぎている点と、すべてのSSRIを一まとめに報告している点を批判。また「SSRIによって自殺リスクが大きく異なる。耐性ではセルトラリン(商品名:ジェイゾロフト)が最も優れている」と述べている。(HealthDay News 8月11日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=629927
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