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血管新生阻害薬が高血圧を引き起こす機序が明らかに


[2009/08/18]

血管新生阻害薬が高血圧を引き起こす機序が明らかに

腫瘍に栄養を送る血管の新生を阻害する薬剤(血管新生阻害薬)を使用している癌(がん)患者の最大3分の1に高血圧症が発現する理由が、マウスを用いた新しい研究によって明らかにされた。

研究著者である米デューク大学(ノースカロライナ州)メディカルセンター内科・細胞生物学・免疫学教授のThomas Coffman博士によれば、「ベバシズマブ(商品名アバスチン), スニチニブ(同スーテント)、ソラフェニブ(同ネクサバール)などの血管新生阻害薬は、悪性腫瘍を支える血管の新生を促す血管内皮増殖因子(VEGF)と呼ばれる重要な物質を阻害する。今回の研究の結果、VEGFの遮断は、血管の健康を調節する一酸化窒素経路(nitric oxide pathway)と呼ばれる重要な生物学的システムを阻害し、高血圧を引き起こすことが示された」という。

同氏らは今回、VEGFR2と呼ばれる重要なVEGF受容体を遮断する抗体を使用。高用量の抗体を投与したマウスでは、約1週間後、“急速かつ持続的”な血圧の上昇が認められた。研究結果は、医学誌「Hypertension(高血圧)」オンライン版に8月3日掲載された。

Coffman氏は「癌を成長させないために必要な高用量の血管新生阻害薬によって、高血圧、ひいては心血管系合併症のリスクが有意に増大する。癌患者の寿命は延びている。つまり、以前はさほど重要でないと考えられていたかもしれない高血圧やその他の副作用について、現在は、より真剣にとらえねばならない。長期の高血圧は重大な影響をもたらす可能性がある」と述べている。

同大学腫瘍内科医のHerbert Hurwitz博士は「血管新生阻害薬を使用している癌患者の多くは、従来の降圧薬による高血圧のコントロールが可能である。ただし、今回の知見は、長期の高血圧リスクをよりよく予防するための特異的な方法を示しており、重要である。また、脳卒中や心臓発作など(重篤であるが一般的でない)その他の副作用を予防する方法も示唆している」と述べている。(HealthDay News 8月5日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=629650
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