健康美容NEWSモバイル
海外ニュース

非ES細胞を用いて健常マウスを作製


[2009/08/03]

非ES細胞を用いて健常マウスを作製

中国の研究チームが、胎児性幹細胞(embryonic stem cell; ES細胞)ではなく体性幹細胞(adult stem cell)に由来する、いわゆる多能性幹細胞(iPS cell)を用いて健康で繁殖力のあるマウスを作製することに成功した。このマウスは“タイニー(Tiny)”と名づけられたが、科学の世界ではその意義は小さくない。タイニー(およびタイニーの同胞)の誕生は幹細胞研究における画期的な出来事となりそうだ。

研究を行った中国科学院(北京)のQi Zhou氏および上海交通大学教授のFanyi Zeng氏らは「我々の知る限り、iPS細胞を用いて健常マウスを誕生させることに成功したのは今回が初めて。この成功はiPS細胞を実際に細胞再生に用いることができる可能性を示している」と述べている。研究結果は、英科学誌「Nature」7月23日号に掲載された。

iPS細胞はさまざまな細胞に分化する自然の能力は持たないが、人工的に分化するようにプログラムされた体性幹細胞である。ES細胞と(同一でなければ)極めて近い特徴を持ち、理論上、ES細胞の代替として使用できる可能性があり、筋肉、組織や器官、血液や骨など、あらゆる細胞に発達する能力があることから治療に役立つ可能性がある。

今回の研究で、Zeng氏らは、遺伝的背景の異なるマウスの細胞を用いて37株の新しいiPS細胞を作製した。ただし、iPS細胞は単独で胎盤物質を産生できないため、“四倍体胚補完法(TC)”と呼ばれる複雑な技法を用いて、胚にiPS細胞株を注入。その後、その胚を雌のマウスに移植した。

研究の結果、(6株のうち)3株のiPS細胞をTC注入し、多数の健常仔マウスの作製に成功した。この仔マウスには繁殖力があり、200匹以上の健常な仔が生れ、その後第三世代が生まれた。Zeng氏は、マウスモデルの多くがヒトにはあてはまらず、マウスの研究は当面それのみに焦点を当てるとしながらも、「患者自身の再プログラム化した細胞を用いる将来の治療法に希望をもたらすものである」と述べている。

南フロリダ大学加齢・脳修復センター(タンパ)のPaul Sanberg氏は「iPS細胞は可塑性であり、さまざまな部分に使用し組織を発達させ、今回は動物を作製した。今後はヒトの疾患のための動物モデルを開発する方法が見つかる可能性がある」と述べている。(HealthDay News 7月23日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=629297
Copyright © 2009 ScoutNews, LLC. All rights reserved.

つぶやく
関連ワードで検索
非ES細胞胎児性幹細胞体性幹細胞
ソ今週のアクセスランキング
1.つっぱらないのが嬉しい酵素洗顔料、『肌極 はだきわみ』発売/コーセー
2.お茶の香りの貯蔵メカニズムを解明/サントリー食品インターナショナル
3.コーセー「スティーブンノル コレクション」ヘアケアがリニューアル
4.コーセーとセブン-イレブン共同企画の「雪肌粋(せっきすい)」発売
5.「ブロッコリースプラウト」のサプリを発売/ディノス・セシール
<jュース検索
新着 | 健康美容 | 海外ニュース | プレスリリース | 行政ニュース
 

健康美容NEWSモバイルTOP

【健康美容EXPO PC版】

お問合せ
Copyright(c)2007-2015 All Rights Reserved.
健康美容EXPO