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心臓発作の治療は死後も終わらない


[2009/07/14]

心臓発作の治療は死後も終わらない

院外で発生した心臓発作患者の生存確率は低いが、救急救命士(paramedics)は様々な要因で推奨されているガイドラインに従えず、すでに死亡した患者を病院に搬送せざるを得ないケースの多いことが、新しい研究によって明らかにされた。

米国では、救急救命士は年間約30万人の心肺停止患者を扱うが、生存者は8%未満である。米国心臓協会(AHA)のガイドラインでは、現場で心肺蘇生法(CPR)と二次救命処置に反応しなかった患者は病院に搬送しないことが推奨され、蘇生法中止の決断は、臨床的判断と人の尊厳に対する敬意をもとに行われるべきであるとしている。

米ミシガン大学医学部(アナーバー)のComilla Sasson博士は「救急救命士が行う救命処置は救急救命科で行われる処置と全く同じである。20〜30分間、心肺蘇生法を行って脈が得られなければ、中止が最善策である」という。しかし、同氏らによる今回の研究では、以下のような要因によりそれが難しいことが判明した。

・救急救命士やその他の対応者に処置を命じる州法
・病院へ搬送したほうが払戻金の高い保険
・生存率に関する誤解

同氏は「TV番組では心肺停止患者の90〜95%が生存するが、現実は8%未満で、人々の心肺停止に対する理解と現実には大きな隔たりがある。また、メディケアなど医療保険会社が救急救命士の処置に対して支払う金額は病院での処置に比べて少なく、心肺停止患者すべてを病院に搬送することを命じる州もある」と説明している。

この知見は、米フロリダ州ジャクソンビルで開かれた2008年米国救急搬送医学会(NAEMSP)年次集会時に行われた救急救命医や救急医療サービス(EMS)責任者を対象とした3つの小さなフォーカスグループで得られたもの。研究結果は、医学誌「Circulation: Cardiovascular Quality and Outcomes(循環器:心血管の質と転帰)」オンライン版に6月30日掲載された。

Sasson氏らは「州法をAHAのガイドラインに一致させ、救急救命士の処置に対する支払いは処置が行われた場所ではなく内容に基づいて行うべき。また、心臓発作後の生存に対する一般の認識を高める必要がある」としている。別の専門家は蘇生法中止に障壁があることに同意しつつ、小児や妊婦、胎児が助かる可能性のあるケースなど例外もあると指摘している。(HealthDay News 6月30日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=628572
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