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カフェインが記憶障害の改善をもたらす−アルツハイマーマウス


[2009/07/13]
カフェインが記憶障害の改善をもたらす−アルツハイマーマウス

カフェイン摂取がアルツハイマー病の治療や予防に有用であるという証拠は増えつつあるが、新しい2つの研究によってさらなる証拠が示された。

今回の研究は、米サウスフロリダ大学(タンパ)のGary Arendash氏らがマウスを用いて実施したもの。8オンス(約237ml)のカップ5杯に相当する1日500 mgのカフェインによって、アルツハイマー様症状が発現するように遺伝子操作されたマウスの記憶障害が改善したという。

研究の結果、2カ月間のカフェイン摂取後、記憶試験のスコアが、認知症の徴候のみられない同年齢の健常マウスと同レベルにまで改善した。また、カフェインによって過度の血中および脳内のβ(ベータ)アミロイド濃度が半減した。βアミロイドは、ヒトのアルツハイマー病でみられる特徴的なプラーク(老人斑)に関連する蛋白(たんぱく)。研究結果は、医学誌「Journal of Alzheimer's Disease(アルツハイマー病)」オンライン版に7月5日掲載された。

Arendash氏は「今回の知見により、カフェインがすでに発症したアルツハイマー病に対する実行可能な “治療法”であり、単なる予防策ではない証拠が示された。大多数の人にとってカフェインは安全であり、容易に脳に入り、疾患のプロセスに直接影響すると思われるため、これは重要である。ただし、高血圧患者や妊婦はカフェイン摂取を制限する必要がある」という。

また、カフェインによって健常マウスの記憶は改善されないことも明らかにされ、同氏は「これは、カフェインが正常レベル以上に記憶能力を高めることはないことを示唆している。アルツハイマー病が発現することがわかっているマウスに有益であると思われる」と述べている。

今回の研究が行われた米フロリダアルツハイマー病研究センター(タンパ)は、これまでの研究で、カフェインによって、同様に遺伝子操作した成獣早期(early adulthood)のマウスの記憶障害を予防することができ、認知症のない高齢者でもマウスと同様の速度でβアミロイドレベルが低下することを明らかにしている。同センター所長のHuntington Potter氏は、今後、軽度認知障害または初期のアルツハイマー病患者にカフェインが有用かどうかを検討したいと述べている。(HealthDay News 7月5日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=628704
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