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小児白血病患者に対する頭蓋照射療法は不要


[2009/07/06]
小児白血病患者に対する頭蓋照射療法は不要

新たに急性リンパ芽球性白血病(ALL)と診断された小児は、大多数が頭蓋照射を必要としないことが、新しい研究によって明らかにされた。化学療法のみを受けた小児は、放射線療法を併用した小児に比べて、寛解(remission)期間が長く、有害事象も少なかったという。

白血病は小児や10代の若者では最も多い癌(がん)であり、ALLは中でも最も一般的で、小児白血病患者の4人中約3人に認められる。従来の治療では化学療法と予防的頭蓋照射が行われる。照射を併用することで生存率が改善すると信じられてきたが、別の癌のリスク増大や認知障害、発育遅延などの重篤な副作用がある。化学療法レジメンが改善されても、照射を行わなければ残存癌細胞を見逃し、白血病の再発が危惧されていた。

米セント・ジュードSt. Jude小児研究病院(テネシー州メンフィス)のChing-Hon Pui博士らは、従来ならば予防的頭蓋照射を行っていたが今回は全身化学療法または硬膜下投与(腰椎穿刺)による化学療法を行った小児71例を、予防的頭蓋照射を行った小児56例と比較した。

研究の結果、化学療法単独群の5年寛解率は90.8%であったが、放射線療法併用群では73%であった。化学療法単独群の11例に中枢神経系再発が認められたが、全例、2回目の寛解が得られた。研究結果は、米医学誌「New England Journal of Medicine」6月25日号に掲載された。

Pui氏は「有効な化学療法によって、小児ALL患者の最大90%は頭蓋照射を行わずとも治癒させることができる。小児ALL生存者のQOL(生活の質)は現在、非常に高く、一般の人とほとんどかわらない」と述べている。

米ピッツバーグ小児病院(ペンシルベニア州)のA. Kim Ritchey博士は「今回の研究が最終的な答えではないが、個人的には可能な限り照射を減らしたいと考えている。白血病の治療は個別化(individualized)が進み、リスクのより高い患者は(時に遺伝子型に基づき)より多くの治療を受けることになる。今回の研究は、頭蓋照射を行わずにハイリスク患者を治療できることを示している。治癒後の治療成果(影響)に対する懸念が大きいため、小児腫瘍学において好ましいデータである」と述べている。(HealthDay News 6月24日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=628419
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