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スタチンを使用できない患者に紅麹を代替服用


[2009/06/30]
スタチンを使用できない患者に紅麹を代替服用

アジアでは食物や薬剤として1000年以上用いられ、コレステロール低下作用を有するとされている紅麹(red yeast rice)と呼ばれる天然物に関する議論が、米ペンシルバニア州の医師らによる新しい研究によって復活した。医師の処方なしに市販が可能な紅麹製品に有意なコレステロール低下作用があるという。

紅麹は、ベニコウジカビ(学名Monascus purpureus)という酵母菌を米で発酵させたときに産生され、米国や欧州では、主に筋肉の消耗や筋力低下など重度の副作用のためスタチンを使用できない場合に、コレステロール低下治療薬の代替として提案されてきた。医学誌「Annals of Internal Medicine(内科学)」6月16日号に掲載された今回の研究は、副作用のためスタチン投与を中止した患者62例を対象とした。

全例、栄養、運動、リラクセーション法に関する教育を含む生活習慣変更プログラムを行い、半数に紅麹製品1,800mgを1日2回、24週間投与し、残り半数に不活性物質を投与した。研究の結果、紅麹群のコレステロールは12週目で平均43ポイント、プラセボ群では11ポイント、長期ではそれぞれ35、15ポイント低下した。

紅麹には、処方薬のlovastatin ロバスタチン(商品名Mevacor、日本では未承認)として販売されている天然スタチンのロバスタチンが含まれる。著者の1人である心臓病専門医のRam Y. Gordon博士は「1日のロバスタチン投与(含有)量は計6mgと少量であったが、コレステロール値は低用量のロバスタチン投与で期待されるよりもはるかに低下した。筋肉痛や肝障害などスタチンに関連する副作用がみられたが、重症でなかった」と説明している。

同氏はさらに「薬効はロバスタチン関連化合物によると思われる。モナコリン(monacolin )Kはその1つ。紅麹にはほかに9〜10種類のモナコリンがあり、肝臓でのコレステロール産生に影響を及ぼすと思われる。ただし、紅麹の投与は医師の同意なしに行うべきでなく、少量のスタチンを含むため、肝障害の検査が必要である」と述べている。

米スクリップスScripps慈善病院(サンディエゴ)のPaul S. Phillips博士は論説で、「今回の研究は避けがたい副作用を明らかにするには小規模すぎる。紅麹はロバスタチンを含むため従来の薬剤よりリスクが大きく有益性は変わらない可能性があり、使用は勧めない」としている。(HealthDay News 6月15日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=628030
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