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免疫を基盤としたリンパ腫治療が有望


[2009/06/08]

免疫を基盤としたリンパ腫治療が有望

患者自身の癌(がん)細胞から作製したワクチンを接種した濾(ろ)胞性非ホジキンリンパ腫患者では、再発までの期間が44カ月以上であったのに対し、接種しなかった患者では30.6カ月であったことが、新しい研究で示され、米オーランドで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次集会で報告された。今回の知見は、癌に対するワクチンの使用法について、全く新しい方向性を示すものとみられている。

この治療アプローチは、患者自身の遺伝的特質や疾患に治療を合わせることで癌に打撃を与えようというもの。米ペンシルバニア大学(フィラデルフィア)医学部准教授のStephen Schuster博士は「今回の研究は、ツールが患者に特異的である点が他のワクチン研究と異なる」と説明している。

この第III相試験で、同氏らは、化学療法後6カ月以上寛解(remission)状態にある患者76例に、各患者から採取したの癌組織から作製したワクチンBiovaxIDを注射した。これにはワクチンの効果を高めるようにデザインした化合物も含まれていた。この個別化ワクチンは開発までに約3カ月を要し、各患者は6カ月で5回の注射を受けた。

Schuster氏は「このワクチンは、濾胞性リンパ腫の癌性B細胞表面の “イディオタイプidiotype”蛋白(たんぱく)を標的とする。この蛋白は癌細胞に特有で、患者によって異なる。このイディオタイプワクチンにより、化学療法後の無病生存期間(DFS)が改善される。ただし、ワクチン接種前の寛解が必須条件であると思われた」と述べている。

米ジョージタウン大学ロンバルディLombardi 統合癌センター(ワシントンD.C.)所長のLouis Weiner博士は「このワクチンは、各患者に個別化され、癌特異的な標的に働きかけるという点が新しい。多くのワクチンは癌関連標的に働きかけ、正常細胞が損傷するリスクがつきまとうが、このワクチンは免疫系の “スマート爆弾”とでも呼べるもので悪性細胞のみを標的とする点が、非常に魅力的である」という。

このほか、同学会では、進行メラノーマ(黒色腫)に対するgp100:209-217(210M)ペプチドを用いた第III相の試験結果が報告された。これは、ワクチンとインターロイキン-2を併用し、免疫細胞に腫瘍を攻撃させる方法。ワクチン接種群では対照群に比べて全生存期間(OS)および無増悪生存期間(PFS)が長く、より多くの患者で腫瘍の縮小が認められたという。(HealthDay News 5月31日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=627609
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