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マルチビタミンで寿命が延びる可能性


[2009/06/02]
マルチビタミンで寿命が延びる可能性
マルチビタミンは、染色体の末端部分であるテロメアの短縮予防に有用であり、結果として女性の寿命が延びる可能性があることが、新しい研究によって明らかにされた。


テロメアは染色体を損傷から保護している。細胞が分裂するとテロメアがわずかに短縮することから、米国立環境衛生科学研究所(NIEHS)のHonglei Chen博士らは、この短縮を予防すれば、新しい細胞を保護することができ、加齢の影響が低減する可能性があると推測した。

米国立衛生研 究所(NIH)の資金援助を受けて実施した今回の研究で、同氏らは、乳癌(がん)患者で姉妹には癌が認められない女性を対象とした姉妹研究 (Sisters Study)の被験者586人のデータを分析。研究の一部として、被験者に12年間のビタミンサプリメントの使用状況を尋ねた。また、血液検体を採取し、 DNA検査も実施した。

研究の結果、マルチビタミンを1日1回摂取していた女性は摂取していない女性に比べて、白血球テロメア長が平均 5.1%長かった。これは、約9.8年の加齢によるテロメア長短縮に相当するという。Chen氏は「食事によるビタミンCやEの摂取も、より長いテロメア 長と関連していた」としている。

同氏は「マルチビタミンを摂取する女性のほうが、白血球テロメアが長いという疫学的エビデンス(根拠)が 示されたのは今回が初めて。ただし、ビタミンがテロメア長を維持し、実際に寿命を延ばすかどうかは不明である。健康なライフスタイルによる可能性も排除で きない。マルチビタミンの使用が加齢の過程を遅らせると結論づけるのは時期尚早である」としている。

米エール大学医学部(コネチカット 州)予防研究センター所長のDavid Katz博士は「ビタミン摂取の価値については様々な意見があり、確固たるエビデンスが得られるまで、摂取するかどうかは個人の選択である」としている。 同氏はまた、今回の研究はビタミンの使用を割り付けて行ったものではなく、観察的なものである点も指摘している。研究報告は、米医学誌「American Journal of Clinical Nutrition(臨床栄養学)」6月号に掲載された。(HealthDay News 5月18日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=627151
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