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尿検査で静脈血栓塞栓症のリスク予測が可能


[2009/05/18]

尿検査で静脈血栓塞栓症のリスク予測が可能

正常値よりも高い尿中アルブミンの濃度は、肺や脚の深部静脈の血栓リスクの増大を示していることが、オランダの新しい研究によって明らかにされた。この静脈血栓塞栓症(VTE)には、長時間のフライトで生じる下肢の血液凝固である深部静脈血栓症(DVT)も含まれる。これらの血栓が肺に移動して肺塞栓を生じると、危険になるケースがある。

オランダ、フローニンゲン大学のBakhtawar K. Mahmoodi氏は「微量アルブミン尿(microalbuminuria)が心筋梗塞(心臓発作)や脳卒中など、動脈の状態のリスクファクター(危険因子)であることは知られているが、今回、VTEのリスクファクターであることも判明した。VTEのリスクファクターが示されたのは初めて」という。

尿中のアルブミンやその他の蛋白(たんぱく)を検出する検査は現在、動脈の損傷によって生じる問題のリスク評価に使用されることが多い。糖尿病や高血圧など、血液から蛋白を除去する腎機能が低下する疾患が原因で、リスクに曝されている人を対象に行われている。

今回の研究報告は、フローニンゲンの全住民を対象に進行中の研究に基づくもの。成人約8,600人のデータが含まれ、8年を超える試験期間中、このうちの129人に静脈血栓が認められ、平均発生率は1年あたり0.14%であった。

糖尿病など既知のリスクファクターの調整後の血栓の発生率は、尿中アルブミン濃度がやや高い患者では40%高く、正常値の患者に比べて高値の患者は2倍であった。研究結果は、米国医師会誌「JAMA」5月6日号に掲載された。

研究を指導した同大学腎臓学准教授のRon T. Gansevoort博士は「今回の研究により、尿検査が静脈性の問題のリスク評価にも有用である可能性が示された。集団検診として尿検査を用いる必要性を示すものではないが、静脈血栓塞栓症が疑われる場合や、肺塞栓につながる息切れがみられる場合には使用できる」と述べている。(HealthDay News 5月5日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=626773
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