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油性造影剤での卵管造影が不妊治療に有用


[2017/05/29]
油性造影剤での卵管造影が不妊治療に有用

100年も前から行われている医療処置である子宮卵管造影検査が、不妊女性に有効である可能性が新たな研究で示された。この処置は卵管にヨード化ケシ油を通すもので、1917年から利用されている。

研究を率いたオーストラリア、アデレード大学のBen Mol氏によると、X線透視下の卵管造影法で卵管に水性または油性の造影剤を通した後、不妊女性の妊娠率が上昇することは以前から報告されていたが、使用する造影剤の種類による影響はこれまで明らかにされていなかったという。

「New England Journal of Medicine」5月25日号に掲載された今回の研究では、不妊治療を受ける女性1,119人を対象として、ケシ油ベースまたは水ベースの造影剤を用いる群に無作為に割りつけ、これらを卵管に通す処置を実施した。その結果、ケシ油群では40%が6カ月以内に妊娠したのに対し、水群では29%であった。

このケシ油の造影剤は現在、世界47カ国で利用可能になっているという。「1回のみの処置でも、ケシ油群の妊娠率は有意に高かった。この知見はIVF(体外受精)以外に選択肢のない女性にとって重要な結果である」と、Mol氏は指摘している。

効果の理由は明らかにされておらず、その機序についてはさらに研究を重ねる必要があるという。しかし、この処置にかかる費用は1回のIVFサイクルに比べればわずかであるため、ケシ油群で妊娠に成功した40%のカップルは、IVF治療の莫大な費用を節約できたことになると、同氏は結論づけている。

不妊治療の専門家らは、今回の研究は適切に実施されており、これまでに知られていた事実を裏づけるものであると述べている。米レノックス・ヒル病院(ニューヨーク市)のTomer Singer氏は、「この研究は、人工授精やIVFの前に生殖器官のあらゆる部分を評価する重要性を再確認させるものである」と述べる一方で、今回の被験者は米国で治療を受ける患者に比べて若い傾向があると指摘している。

Singer氏によると、卵管検査は診断と治療の両方の目的で利用されるが、油性造影剤は水性造影剤に比べて、骨盤内炎症性疾患や副作用のリスクがやや高いという理由から、一部の医師は利用を控える傾向があるという。この副作用には、数時間〜数日間続く骨盤痛があるが、鎮痛薬でコントロールできる。少量の出血、発熱、悪寒がみられることもあり、まれに骨盤感染症やアレルギー反応が生じるが、いずれも1%未満であるという。

本研究は、カナダ、バンクーバーで5月17〜20日に開催された第13回世界子宮内膜症学会(WCE)でも発表された。(HealthDay News 2017年5月18日)


https://consumer.healthday.com/infertility-information-22/infertility-news-412/century-old-technique-may-help-infertile-couples-conceive-without-ivf-722804.html
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