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心疾患治療の鍵はコミュニケーションと信頼


[2017/04/12]
心疾患治療の鍵はコミュニケーションと信頼

心疾患の治療では、患者が医師を信頼し、話をしやすいと感じている場合のほうが、服薬遵守率が高く救急受診率も低いなど順調に治療が進むことが、新しい2件の研究結果で示され、米バージニア州アーリントンで4月2〜3日に開催された米国心臓協会(AHA)のQuality of Care and Outcomes Research(QCOR)学術セッションで4月3日に発表された。

第一の研究では、米バプティスト・ヘルス・サウスフロリダ(マイアミ)のVictor Okunrintemi氏らが、アテローム性動脈硬化症の患者6,800人に面談を実施。「医師は患者のために十分な時間をとってくれるか」「治療について明確に説明してくれるか」「疑問点を聞いてくれるか」「話すことに“敬意”を示してくれるか」について尋ねた。

その結果、これらの項目に概ね満足している患者では、スタチンをきちんと服用している比率が52%高く、アスピリンをきちんと服用している比率が26%高かった。また、こうした患者では救急受診率が41%低く、年間医療費も平均1,243ドル(約13万8,000円)少なかった。なお、コミュニケーションの良好さに影響しうる因子として、患者の所得や健康状態なども考慮したという。

第二の研究は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のナース・プラクティショナーであるLilia Meltzer氏の率いる研究チームが実施したもの。対象者は高血圧患者201人で、その半数はヒスパニックであった。検討の結果、医療従事者を信頼している人のほうが、降圧薬をきちんと服用する可能性が高いことがわかった。薬の服用率は、医療従事者を概ね信頼している患者では93%であったのに対し、十分に信頼していない患者では82%であった。

Okunrintemi氏は、「医師と患者の関係性において、コミュニケーションと信頼が重要であることは言うまでもない。しかし、これらがどのように治療効果に影響するのかは明らかでなく、今回の研究でも因果関係は裏づけられていない」と述べ、しかし、「医師が患者の疑問点に答える時間をとり、話を聞いてくれると患者が感じていれば、治療計画に従う確率が高いというのは筋が通っている」と付け加えている。

AHAスポークスパーソンである米ニューヨーク大学医学部ランゴン医療センターのNieca Goldberg氏は、コミュニケーションは重要だが、難しいものでもあると指摘する。患者はインターネット上で得た情報などをもとに多くの質問をしてくることもあれば、「健康リテラシー」が低く、治療を理解しないこともある。患者に合わせて話す内容を変え、ときには逆に患者に質問して理解度を確認したり、情報を紙にまとめて渡したりすることも有用だと、同氏は助言している。

なお、学会発表された研究は一般に査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。(HealthDay News 2017年4月3日)

https://consumer.healthday.com/general-health-information-16/doctor-news-206/keys-to-heart-disease-care-communication-and-trust-721275.html
Copyright (c) 2017 HealthDay. All rights reserved.

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