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米国の予防接種ガイドラインが更新される


[2017/02/16]
米国の予防接種ガイドラインが更新される

米国疾病管理予防センター(CDC)の予防接種諮問委員会(ACIP)は、米国の成人に推奨される予防接種に関する2017年版の勧告を発表した。医師は毎年更新されるこの勧告に従い、患者に適した予防接種を実施する。報告の筆頭著者であるDavid Kim氏は、「重篤な疾患の感染、拡大を予防するため、誰もが予防接種を受ける必要がある」と述べている。

主な変更点として、まずインフルエンザの経鼻ワクチンが非推奨となった。注射ワクチンは死滅したウイルスを用いて作製されるのに対し、経鼻ワクチンは弱毒化ウイルスを用いて作製される。しかし、複数の研究で経鼻ワクチンにはほとんど効果がないことが明らかにされている。

また、卵アレルギーのある人でも、年齢に適したインフルエンザワクチンの摂取が可能となった。昨年までは重篤な卵アレルギーのある人は卵不使用のワクチンが推奨されていたが、新ガイドラインでは、腫れ、めまい、呼吸困難などの症状の出たことのある人でも、医療従事者の監視下であれば、あらゆる種類のインフルエンザワクチンを接種してもよいとされている。

ヒトパピローマウイルス(HPV)による子宮頸がんやその他の腫瘍を予防するHPVワクチンは、9〜14歳で1回目、5カ月以内に2回目の接種をすれば、3回目の接種は不要となった。米国がん協会(ACS)もこの新たな勧告を支持する声明を発表している。ただし、青年期まで未接種の場合は、従来通り3回の接種が推奨される。

HIV陽性の成人には、新たに髄膜炎菌4価ワクチン(MenACWY)の2回接種が推奨されている。このワクチンは脳や脊髄の致死的な細菌感染の予防に有効である。

B型肝炎ワクチンが有益とされる慢性肝疾患患者のリストに、新たにC型肝炎感染者が追加された。このほか、肝硬変、脂肪性肝疾患、アルコール性肝疾患、自己免疫性肝炎、一部の肝酵素値上昇のみられる患者もB型肝炎ワクチンの接種対象となっている。肥満の人も肝臓に脂肪が溜まっている可能性が高いため、ワクチンを接種すべきだという。

ACIPによると、成人のワクチン接種率は十分とはいえないという。特にインフルエンザワクチンの接種率は低いが、慢性疾患患者、妊婦、高齢者には重要だとKim氏は指摘している。また、19歳以上のTdap(破傷風、ジフテリア、百日咳)ワクチンの接種率が20%にとどまることも懸念事項だという。医療保険加入の有無が、ワクチン接種率に影響しているとも指摘されている。

この新ガイドラインは「Annals of Internal Medicine」オンライン版に2月7日掲載された。(HealthDay News 2017年2月7日)

https://consumer.healthday.com/public-health-information-30/vaccine-news-689/u-s-vaccine-guidelines-for-flu-hpv-updated-719412.html
Copyright (c) 2017 HealthDay. All rights reserved.

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